槍ヶ岳(飛騨沢)超重新雪滑降 |
槍ヶ岳(飛騨沢)のスキー滑降は、4年前の3月のこの時期に飛騨乗越の稜線直下からチャレンジしたことがあるのですが、その時の素晴らしさが忘れられず、いつか同じ時期に飛騨乗越の稜線から滑ってみたいものだ、とずっと思っていまして、この連休にTaq、obaで計画したのですが、直前で福井のYAMADAさん、金沢のTAKAGIさんが加わり、4人の年齢合計223歳というロートル4人組で行くことになったのでした
(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。) 3/20 ■行動時間 07:40 新穂高駐車場 10:10 白出小屋 12:15 滝谷出合 13:55 槍平冬季小屋
白出沢を渡った所から右俣谷本流に降り、1回徒渉があったが概ね左岸側をシール歩行。ブドウ谷、チビ谷等の雪崩危険地帯のデブリの山をスキーを外して通過しながら滝谷出合に到着。意外とデブリはほとんど無くすんなり滝谷を通過。見上げると北穂高の岩峰群がすごい迫力!
夜中の12時頃トイレで外へ出たらまだ雪がしんしんと降っていた。既にかなりの積雪。明日の朝ははたしてどうなるか・・・・ 3/21 ■行動時間 05:30 槍平 08:50 飛騨沢2750m地点 10:45〜11:55 槍平 14:30 白出沢 15:30 新穂高 早朝4時起床。雪は止んでいたがかなりの積雪があったようで、こりゃラッセルでシンドイなあと思いながら準備をする。空は快晴なのでとにかく行ける所まで、ということで出発。
沢が右に折れ、遙か上に槍ヶ岳の一部の岩峰、飛騨乗越の稜線が姿を現す。振り返れば抜戸岳、笠ヶ岳からクリヤの頭へと続く稜線。素晴らしい景観にしばし見とれる。 上部へ登ってくるほどに風が強くなり、時折烈風で耐風姿勢を余儀なくされ、烈風が巻き上げる雪煙で廻りが見えなくなることが幾度か。この烈風では稜線からのスキー滑降は不可能と判断、ラッセル疲れもあったので、飛騨沢源頭の高度2750m地点で登高中止とする。
飛騨沢滑降開始、9時。まるで生コンクリートのような超重の新雪のためスキーが全く滑らない。かなりの急傾斜を直滑降で行ってもスキーが埋まって止まってしまう。傾斜の緩い所では下りもラッセルで、なんと疲れる滑りだ。
しかし天気は最高。雪は超悪雪でも槍、穂高連峰の岩峰群を見ながらのスキーはやはりここでしか味わえない。滅多に見られない景観をしっかり目に焼き付ける。 槍平で荷物をまとめ重いザックを担いで下山。これまたスキーがほとんど滑らずとにかく疲れる。白出沢の林道に出るのに少し登り返すのだが、これが応えた。もうヘロヘロ。最後の滑らない林道直滑降で太股がパンパンになりながら疲労困憊で林道入口に戻る。
強風とラッセル疲れで、今回もまた稜線直下で断念せざるを得なかったし、前夜に降った超重新雪で滑りの楽しみはもうひとつだったが、槍、穂高に連なる北アルプスの名だたる山々を見ながらの飛騨沢のスキー滑降はやはり最高! END |