2010/07/25 吉野の暑い夏(GF吉野) |
関西の変態系自転車ライダーの真夏の祭典「山岳グランフォンドin吉野」に今年も身の程知らずにも参戦してきました。昨年は一番短いショートコースでしたがちょっと物足りなかったので今年は少し難易度アップでロングウエストコースです。雨に見舞われた昨年とは打って変わって今年は朝からじりじりと照りつける炎天下での過酷な長距離山岳ライドとなりましたが、ヘロヘロロートルサイクリストは限界一杯一杯になりながらですがなんとか制限時間以内に完走できまして感無量です。
主催者から配布される「山岳グランフォンドin吉野」のパンフレットにはこう記してあります。 【「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に指定されたことを記念してスタートしたこの「山岳グランフォンドin吉野」は、しなやかに鍛えられた肉体と精神が現代技術の粋を結晶させた強靱なバイクを駆してその文化的景観に迫る、優しさと厳しさと豊かさと美しさと、そして愛に満ちたわが国最高の山岳地帯長距離サイクリングである。】 この言葉に魅せられた変態系自転車ライダー達がまた今年も朝早くから吉野の山に続々と集まってきました。全国各地で行われている色々な一般ライダー向けサイクルイベントの中でも最も過酷なことで知られ、主催者が完走率の低さを誇らしげにアナウンスするなんていうのはこのGF吉野ぐらいでしょう。中でも最長の200km(累積標高差3000m以上)を10時間以内で走るというスーパーロングコースは今年も138名の参加者ということで、世の物好きな変態ライダー達の多さにはほんとうにあきれてしまします。 今日は朝から快晴、まさに暑さとの戦いでした。コースの詳しい説明は割愛、詳しくはコースマップとそのプロフィールマップを御参照下さい。スタートしてから登って下ってまた登って下ってとその連続、小生が参加した比較的楽なコースのロングウエスト(LW)コースでも累積標高差は2700m以上あるのですからねえ。この暑さの中でヨレヨレロートルサイクリストにはまさに体力の限界に挑戦する過酷な戦いでした。 LWコース中の最大の難所はやはり天辻峠の長い登りから野迫川村へ入ってのアップダウンを繰り返しながら標高1000m以上まで高度を上げる所でしょう。この野迫川村の部分は先週下見しておいたのが大いに役立ちました。この先どうなっているのかがわかっているのと初めてで全く知らないのとでは全然違いますから。 最終ステージの吉野川沿いの平坦路ではやはり脚ががかなり限界に近く全くスピードが上がらなくなってしまいましたが、このあたりが普段のトレーニング不足のてきめんな現れなんでしょう。しかし、最後の吉野神宮からゴールの駐車場までの激坂には、主催者はなんでこんな意地悪なコースを考えたのだと心底想いましたが、ゴール間近でギャラリーの拍手に迎えられた時にはやはり達成感の感激で一杯になり思わず涙が出てくるほどでした。 ボランティアスタッフの裏方さんのご苦労も素晴らしくこの素晴らしいサイクルイベントに今年も参加できて本当に感謝の気持ちで一杯です。来年は小生はまた参加するかどうかはわかりませんが、この素晴らしいイベントがこの先も長く続けられるよう心から祈っております。
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