癒し系後大増水、神納川三田谷 |
奥高野の伯母子岳に源を発し神納川に注ぐ三田谷(ビタダニ)は、沢登りの谷としては面白味に欠けるかもしれませんが、かなり流域の長い谷にもかかわらず谷沿いの林道もなく周りは自然林に覆われ、秋の癒し系沢をのんびり遡行するのには絶好の谷です。ということで、体育の日の連休は秋ののんびり谷遡行に決定。
10/9 前日かなりの量の雨が降り曇り空の朝神納川本流の出合から入渓。堰堤を越えて砂利で埋まった河原を歩くことしばらくでやっと周りが木に覆われ谷らしくなってくる。
前日の雨の影響で水量はかなり多く徒渉もかなり手強い。松尾谷出合までは滝らしい滝もないが、周りは自然林に覆われ癒し系の雰囲気が心地よい。何度も徒渉を繰り返すが水量が多いためけっこう苦労する。ミニゴルジュ、小滝を超えて、ガニオ谷を右に見て松尾谷出合でザックを下ろす。今夜は豚シャブに松茸御飯の豪華版夕食で酒も進み、焚き火を囲んでの宴会は遅くまで続いた。 10/10 夜半過ぎから雨。時々強く降る。雨の中手短に朝御飯にしているとだんだんと強い雨に。そのうち雷を伴って土砂降りとなる。 しばらく待つも雨足はいっこうに収まらず目の前の流れは濁り大増水。意を決して出発するが徒渉は困難を極める。右岸斜面を登り上の道にエスケープすることも考えたが、松尾谷出合で谷が狭まると幾分水量もマシなようなのでそのまま上西谷を詰めることに決定。
上西谷に入りしばらくで最初の10m滝。この滝を始まりにゴルジュの中に20〜30m滝が連続する連瀑帯に突入。どの滝も水量多く凄い迫力。全て右岸を巻き上がるが、巻きの斜面が雨のためズルズルで使う予定でなかったザイルを出す羽目に。 連瀑帯が終わり谷が緩いナメの連続に変わり、分岐を左へ左へととり源流の雰囲気の細い流れをたどって登って行ったらポンと道へ飛び出した。熊野古道(小辺路)だ。あとは小辺路をたどって三田谷出合へ下山したが、この道がけっこう長くてしんどい。
久しぶりに訪れた三田谷でしたが予想以上に水量が多く、前半の癒し系から一転後半の連瀑帯はかなりの迫力でした。詰めもヤブこぎやガレ場登りなどもなくポンと道に出られて、やはり適度にまとまったいい谷に変わりはなかったです。 同行のたこやきさんのレポはこちらです。 END |