白山でスキー納め

今季は白山の石川県側登山口別当出合までの道路の開通が遅れていて、5/10にやっと開通になり、5/15、16室堂1泊で白山での山スキーを計画したのですが、色々と声をかけても誰も乗ってこず、結局単独となってしまいました。16日の天候は大荒れの模様なので15日の日帰りに変更、今季のスキー納めに行ってきました。

山 域 加賀白山(2702.2m)
場 所 石川、岐阜県境
日 時 2004年5月15日(土)
コース 別当出合→甚ノ助小屋→黒ボコ岩→室堂→御前峰→大白水谷→室堂
→黒ボコ岩→甚ノ助小屋→別当出合
メンバー oba(単独)
天 気 晴れ後曇り

5/15
■行動時間
05:00 別当出合    07:15 甚ノ助小屋    08:40 黒ボコ岩    09:15 室堂    10:10 御前峰    
11:05 大白水谷滑降終了点    13:20 室堂    14:00 甚ノ助小屋    15:15 別当出合

早朝5時に別当出合をスキーを担いで出発。今日のお天気もいつまで持つかわからないので朝早くから多くの登山者、スキーヤーが歩きだしていた。中飯場を過ぎてかなり登った所、標高1600mを過ぎたあたりから雪が多くなり、1700m付近でシール登高に切り替える。

甚ノ助小屋を経て、黒ボコ岩コースにルートを取り、黒ボコ岩の急登でスキーを担ぐ。そのまま、スキーを担いで夏道を登り室堂着。少しの休憩の後スキーを担いで夏道を登り、御前峰登頂。この頃から風が強くなり、時折突風にあおられる。

甚ノ助小屋はかなり出ている

黒ボコ岩の急登を登る先行のスキーヤー

弥陀ヶ原から見る御前峰、雪が少ない

別山をバックに室堂
御前峰の東面側に行き、スキーと兼用靴を滑降モードに切替え、東面台地へ直接滑り込む急斜面にドロップ。東面台地へ直接滑り込む急斜面は頂上直下に大きなクレバスが横切っていて、あわてて急ブレーキ。これを越すにはかなり迂回しないといけないので仕方なく階段登高で斜め右上に登り返し、御前峰頂上直下南東面から大白水谷方面に滑り込むことに方針変更。

御前峰頂上から大白水谷源頭に至る大斜面

御前峰南東面を滑り出したら、下からシールで登ってくる赤いジャケットの山スキーヤーが手を振るので誰かと思ったら、なんと福井ブナのしゅういちさんだった。あれま〜、しゅういちさんは毎週の白山通いなんですね〜。

しゅういちさんと別れ大白水谷に滑り込む。先行シュプールが1本だけあった。上部は広大な大斜面で雪面も綺麗で快適快適。谷が狭くなってくるあたりから縦溝が目立つようになり、標高2200mあたりからは落石も多くなり雪面ガタガタで滑っていても全然面白くないので、2000mを切ったあたりで滑るのを止める。

休憩後登り返し。この登り返しがしんどかった。天候はどんどん下り坂模様で雲が降りてくるし時折強風が吹き荒れるし、喘ぎながらやっとのことで源頭部まで登り返し室堂へ戻る。

甚ノ助小屋までの下山ルートは、御前坂を滑って南龍ヶ馬場経由としたかったが、天候が怪しくなってきて早く下山した方が良さそうなので黒ボコ岩経由で戻ることにする。黒ボコ岩、甚ノ助小屋を経由して登りでシール登高に切り替えたあたりで滑降終了。あとはスキーを担いでぬかるみの道を泥だらけになって別当出合に下山。

大白水谷に滑り込む(oba) (しゅういちさん提供の写真です)

大白水谷の斜面に刻んだシュプール

白山方面も最近の雨続きで雪解けはかなり進行しています。東面の尾根、谷ルートも、上部はまだ綺麗な雪面ですが、大きなクレバスがあちこちに口を開けていて、標高2000m付近から下は縦溝が深くなり滑ってもあまり快適ではないようです。白山のスキーもそろそろおしまいですね。

今回は、日帰りで累積標高差2100mの登り降りで、さすがロートルの身には応えました。

これで今シーズンのスキー納め。ちょっと早すぎるな〜。また次の雪の便りが聞ける季節が来るまでは、紀伊山地のローカルな山で、沢登りや、テンカラ竿を振ったりで過ごします。

END