2001/08/03  十津川支流K川水系C谷

8/3、4で、車中泊1泊で2つの谷の釣行を計画、8/2の晩から出かけた。(oba単独)



8/3
準備をして5時に歩きだしK川本流に下降。本流沿いにしばらく歩きC谷出合の少し手前で本流を対岸に徒渉するのだが、ここは水量が多いと苦労する所だ。しかし今日は極端に水量が少なく、また6月の豪雨のためと思われる土砂で河原が埋まっていていとも簡単に徒渉できた。


土砂が堆積した入り口付近

淵は土砂で埋まり水量は極端に少ない

C谷の入り口付近は予想通り土砂が堆積していて谷はかなり荒れている模様。しばらく進むと巨岩が重なるゴーロ帯に入る。ここの巨岩の間にあった淵などもことごとく土砂で埋まっていて渓相が以前とは全く変わっていた。開けたこの谷では長いテンカララインが振れて気持ちいいテンカラ釣りができたのだが、あちこちに毛鉤を打ち込んでみても魚影は全く見られず、これはだめかと思いながら先へ進む。唯一15cmの小物アマゴが釣れたがリリース。


釜が埋まった5m滝の前で
以前来たとき、尺を遙かに越えると思われるアマゴが悠々と泳いでいるのが目撃された大淵も、ほとんど土砂で埋まっていて魚影は全く確認できなかった。しばらく進むと二俣に出合い右の本谷に入る。全く魚が出ないのでいいかげんいやになってきてしばらく休憩、朝食を食べたりコーヒーを飲んだりする。

休憩後速いテンポで毛鉤を打ち込みながら先へ進み、5m滝に到着。この滝の釜もすっかり埋まっていて毛鉤を流してみるがなんの反応も無し。滝の左岸を巻き登りしばらくで左岸側にほとんど壊れた作業小屋があるところに到着。ここからしばらく上流へ行くと両側が狭まってきてやっとマシな渓相になってきて魚が走る影も少し見られるようになってくる。

毛鉤をくわえた18cmのアマゴ
気を取り直して毛鉤を打ち込みながら進み、やっとのことで18cm1尾をキープ。結果的にはこれが本日唯一のキープサイズであった。あと、落ち込みの白泡の中でガツンと大物のアタリ。完全に針掛かりしていると思ったが、竿を立てて引き寄せるときに針が外れてハリスが宙を舞う。ウ〜ンあれは大物だったな〜、と口惜しがっても後の祭り。

しばらくマシな渓相が続きラインを振りながら進むが、やっぱり魚影は少ない。落ち込みはほとんど埋まっていて谷がほとんどチャラ瀬ばかりになっている。この谷はかなり流程が長く、このあと両側の山がほとんど伐採されていて崩壊地や土砂が堆積しているだけの荒れ河原が長く続く所に出会う。この荒れ河原を長い時間歩くとその上流部でまた自然林に囲まれた絶好の渓相になってくるのだが、そこまで行くのは日帰りではキツくてどうしても谷中1泊でないと無理だ。今日は谷中泊の用意はしていないので荒れ河原の所で引き返すことにする。


涼しい谷の中の風景
今日は車の所に戻っても車中で泊まるつもりなので時間はたっぷりある。戻る途中、谷の深みに浸かって涼んだり、木陰で昼寝して何もせずにボーッとして過ごしたりしながら16時過ぎに車の所に戻った。

このC谷は中流部の崩壊地、荒れ地があるために豪雨によるダメージは予想以上に大きいようで、魚影は以前に比べると極端に薄くなっている。今後回復するにはかなりの時間がかかりそうだ。中流部荒れ河原の更に奥まで谷中1泊で入らないと釣りでは期待できそうにない。しかしそこまで苦労して行くほどの谷でもないとの結論が正しそうだ。



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