またも悪雪修行、昼闇山
頸城方面の山は山スキーで有名な山が目白押しなのですが、関西から日帰りで行くとなるとやはりかなりシンドイのです。でも明日が休みの土曜日ならなんとか行けそう、と思いきってまだ行ったことのない昼闇山へのお誘いに乗って行ってみることにしました。
場 所 昼闇山(1840.9m)()
日 時 2010年4月10日(土)
コース 焼山温泉〜アケビ平〜昼闇谷〜昼闇山北西尾根〜主稜線標高1640m地点
下山は北西尾根西斜面〜昼闇谷〜往路を戻る
メンバー YAMADAさん、Takagiさん、しゅうさんK村さん、G藤さん、F谷さん、M田さん、T用さん、Matuやん、oba
Guest:HEIDIさん、けもさん、いけしゅんさん    (総勢13名)
天 気 快晴

4/10
行動時間
07:24 焼山温泉    08:45 昼闇谷    09:36 昼闇山北西尾根    11:34 主稜線    12:04〜13:26 1640m地点    15:06 焼山温泉

今日はいつものメンバーに加え急遽参加のゲスト多数で13名の大所帯です。焼山温泉のスキー場跡地からアケビ平の杉林を経て昼闇谷に入り、狭い谷がやがて開けてカール状広大斜面が前方に広がるのを見ると思わず歓声が上がります。しかし若くて元気な人達が競争で引張るペースはロートルにはちと速すぎでちょっと着いていけません。睡眠不足と家庭の事情による最近の運動不足がたちまち露呈、今日は小生にとってはかなり苦しい登りが続きます。

昼闇山北西尾根を登り鉢山から続く主稜線に出て痩せ尾根が一旦下る標高1640m地点で時間もお昼を過ぎ、慎重を期して小生を含む5名がここで登高終了、待機、尾根を戻ることになり、残る8名のアタック隊がこの先の細い稜線に取付き登って行くのを見守ります。アタック隊は1750m地点でしばらく待機休憩、うち4名が頂上を往復して来たようでどうやらここから大斜面にドロップするようです。日に照らされて気温がかなり上がりあちこちでスラフ(点発生表層雪崩)が流れ落ちているのが散見され斜面の雪はかなり不安定、トップのG藤さんがドロップした後から小規模雪崩が発生、今日の昼闇谷は相当危険です。

慎重に一人づつドロップしていくアタック隊には心が引かれますが我々も下山をしないといけません。尾根を少し戻り尾根の西側の広い斜面に入ると、この斜面が適度な傾斜の絶好斜面がかなり下まで続いているのが見えるのですが、今日の雪は超湿雪の超悪雪、これまた滑る端からスラフ発生で全くもって疲れる修行のような滑りを強いられます。ダマシダマシの滑りで高度を下げ、標高1100mあたりで昼闇谷に戻りアタック隊とも合流。あとは傾斜の緩い谷中をほとんどチョッカリで下降、焼山温泉まで全員無事帰還し、今日は小生は登りは疲労困憊で滑りもさっぱりでしたがまずまずそれなりに楽しむことができた山行となりました。

それにしても、カール状昼闇谷の周囲に阿弥陀岳、烏帽子岳等の個性的な岩峰が居並び、前方に屏風のように昼闇山、高松山等が立ち塞がるこの景観はやはり滅多に見られない日本離れしたもので、これを目にすることができただけでも今日はここまではるばるやってきた値打ちがあるというものです。

GPSトラック(クリックで拡大表示)

旧焼山温泉スキー場を歩いていくと
前方に屏風のように立ち塞がる真っ白な山々が見えてきます


アケビ平の杉林の中を通る林道を進みます

アケビ平を抜けて昼闇谷に出ます


右手に阿弥陀岳、烏帽子岳の岩峰が見えてきます

視界が開け昼闇谷のカール状広大斜面が見えてきました


カール状広大斜面の谷中をしばらく進みます
(YAMADAさん撮影)

谷の上部急斜面ではあちこちでスラフ(点発生表層雪崩)が起きています
(YAMADAさん撮影)


標高1100mあたりで右手尾根に取り付きます

北西尾根上に上がれば広い尾根が続いています


標高1600mあたりで鉢山からの主稜線に合流、昼闇山が目の前です

痩せ尾根の主稜線を進みます、昼闇山がグングン近づいてきます


天狗原山(主稜線から)

雨飾山(主稜線から)


雨飾山、鋸岳の遥か向こうに北アルプス白馬連峰の山々が見えます

8名のアタック隊が昼闇山の雪壁に取り付いています


8名のアタック隊、昼闇山頂上直下1750mからドロップイン!

主稜線を戻る途中、阿弥陀岳の特徴的な姿が目に入ります


主稜線を戻る途中に見える鉢山です

北西尾根西斜面は適度な傾斜の広大斜面ですが、
超重雪の難儀な雪でした(HEIDIさん撮影)


スキー操作に苦労する超悪雪をなんとか滑ります

1100m付近でアタック隊と合流、のんびり下ります


昼闇谷下部は傾斜が緩くほとんど直滑降

焼山温泉に戻り記念の集合写真(HEIDIさんのカメラで撮影)


END