2001/07/27  十津川支流B谷

今日は平日だが仕事が暇で家でゴロゴロしてても暑いだけなので、涼しい沢に行って釣りでもしようと、毎度通い慣れた十津川B谷へ行ってきた。ここは、昨年アマゴ29cmが出た実績のある谷で、いままで餌釣りでしか行ったことがなかったが、今回は毛鉤で行ってみることにした。
(oba単独)



朝5時から林道終点の踏み跡を歩きだすが、堰堤を越えてしばらくのところで右側斜面が大崩落していて踏み跡が完全に無くなっていて谷の中は大岩がゴロゴロ。どうも6月の豪雨の時に崩れたようだ。不安定な岩を乗越しながら苦労して進む。

この谷は、下部は滝場、ゴルジュの連続で、沢通しに行くのは相当の困難を伴う。釣りの場合は沢沿いにある杣道をたどって上流部の二俣まで行きそこから上を釣る方がいいので、杣道を歩きだすが、あちこち崩落していて昨年来たときとは相当様子が変わっていて、きわどいバランスが要求されるトラバースを何度もさせられて、いつもよりかなり時間がかかってしまう。やっとの事で二俣に着いた時はもう6時半頃になっていた。


谷は水量が極端に少ない
谷を見ると水量は相当少ない。これでは釣りは全く期待できないな〜。水が少なく澄みすぎているので魚がいるのが丸見えだが、向こうからもこちらが丸見えで、物音を立てないようにそっと近づいていってもすぐに気配を察知されてしまい黒い影がスッと走る。

しばらく谷を進むが、記憶にある岩の配置と全然違うところや、淵があったところが土砂や流木で埋まっていたり、地形が以前と全く変わっている。先月の記録的な豪雨の時は相当の水が出たようで、改めて自然の力の凄さに驚かされる。


やっとこさ釣った20cmの太ったアマゴ
更に奥にある奥の二俣までの間は短いラインのテンカラ仕掛けを振ったが、出るのは15cm程の小物ばかりで釣ってはリリースを繰り返し、やっとこさ20cmの太ったアマゴを1尾だけ晩のビールのアテ用にキープ。

奥の二俣から上部は谷がぐっと狭まり、ラインを振るのは諦めてちょうちん仕掛けにして釣るが、いかんせん水量が少なすぎる。かなりの大物が竿の気配だけでスッと岩陰に隠れてしまうのを何度も目撃した。途中にある斜瀑も、いつもならシャワークライミングになるところだが、全くシャワーも浴びずに簡単に登ることができて拍子抜け。


釣り、沢歩きの時のスタイルは
こんなです
釣りは諦めて、わざと水の中をジャバジャバ歩いて冷たい水の感触を楽しみ、適当なところでコーヒータイムにしたり、木陰で昼寝をしたりしているうちに時間もお昼を過ぎたのでそのまま谷を戻った。

途中何回か雨がパラついたが、パラパラとほんのお湿り程度の雨で、これでは魚の活性が高くなるところまではとうてい行かない。ほんとうにもう少しまとまった雨が欲しいところだ。

帰り道の途中で寄ったいつもの大月食堂では、久しぶりにオヤッサンがいて、「もう少し雨が降らんとアキマヘンな〜」とボヤキあって、肉シメジうどんをいただいて帰途についた。


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