絶悪モナカ雪の野伏ヶ岳

3月になり石徹白方面へ行こうかと考えていたらいつものメンバーが集り、石徹白方面が初めての人も多かったのでとりあえずは入門コースの野伏ヶ岳へと行ってきました。お天気は良さそうだったのでまず楽勝コースと思っていましたが・・・・
山 名 野伏ヶ岳(1674.3m)
場 所 岐阜県中部(越美国境)
日 時 2005年3月6日(日)
コース 石徹白白山中居神社→和田山牧場跡→ダイレクト尾根→野伏ヶ岳
→北東尾根滑降→和田山牧場跡→白山中居神社
メンバー たこやきさん、POちゃん、KUROさん、BAKUさん、Taqさん、oba(6名
天 気 晴れ(風強し)

3/6


白山中居神社出発、7時30分。今年はこのあたりは相当雪が多いようだ。最近新しい雪はほとんど降っていないようで、ガチガチになった林道をシール歩行、和田山牧場跡到着、9時。空は快晴であるが気温はかなり低いようだ。

野伏ヶ岳を見ながら一息入れる

強風吹き荒れる中、野伏ヶ岳登頂

一息入れた後、大黒山を巻きダイレクト尾根に取付く。後はひたすら尾根を登り続けるが、上部へくるほどに風が強くなる。2名の先行パーティーが登っているのが上に見える。

北東尾根稜線に出たら凄い風が吹き荒れていた。シュカブラとアイスバーンの斜面を登り続けて、Taqさん、POちゃん、obaの3名が野伏ヶ岳登頂、11時40分。少し遅れてBAKUさんも登ってきた。後の2人はかなり遅れている模様。

とにかく風が強いので少し下って雪屁の下の風を避けることができる所で後続を待つ。やがてたこやきさんが喘ぎながら登ってきた。KUROさんはどうやら膝の不調で途中でリタイアしたらしい。

晴れているので展望は素晴しい。はるか遠く北アルプス槍穂高の稜線も望むことができた。腹ごしらえの後北東尾根の滑降開始、12時50分。

上部は強風によるガタガタのシュカブラとアイスバーンが交互に現れるという斜面。でもシュカブラ帯はパウダーが強風でパックされた雪でまだマシであった。高度を下げるほどに雪が重くなりだんだんとモナカっぽくなってくる。

雪屁の下で風を避けながら休憩

頂上直下の斜面を滑る(Taqさん)

斜面は途中から表面がバリバリに凍った完全なモナカ雪になっていた。ターンをするたびに割れた板状の雪片がバラバラと落ちていく。転倒者続出。今まで何度も野伏には来ているが、今日のモナカは最悪だ!

皆が下降にかなり苦労しているので相当時間がかかってしまった。やっとのことで高度1200m付近に到着。右手へトラバース気味に下り牧場跡の末端に戻る。

ここでシールを装着して牧場跡を横断、林道の下り口へ戻ったら、雪のブロックを積上げた風よけの影から手を振っているKUROさんの姿が見えた。15時30分。

時間が遅くなったので少し休憩した後シールを外し林道をかっ飛ばし下山。ガチガチになった林道はスピードが出過ぎて怖いくらいであった。

シュカブラ帯を滑る

絶悪モナカ雪で転倒者続出

石徹白入門コースの野伏ヶ岳であったが今日の雪はあまりに手強かった。まあこういうこともあります。そうそういい雪にばかりにはあたりません。しかし、悪雪で七転八倒するのも山スキーの楽しみの一つだ、という悟りの境地になれるのはまだまだ先のようだ。

END