2001/08/25,26  十津川支流D谷、十津川支流K川本流


相棒のTM氏と、1日目は先日のD谷のゴルジュの奥を探りに、2日目はK川本流を釣ろう、という1泊2日(車泊)の釣行に出かけた。(メンバー:oba、TMの2名)



8/25
(十津川支流D谷)

水量の多いD谷を釣る
今日は先日のD谷ゴルジュの奥を探りに行こうということで、8mm30mザイル2本、その他ハーネス、下降器等の登攀具も準備して意気込んで出かけた。

準備をして5時半に杣道を歩きだす。約1時間の歩きで先日の行止りの所に到着。きわどいクライムダウンで谷に降りる。谷はやはり台風の時の大雨の影響でかなり水量が多く谷の様子が前回の時とはかなり違う。小さな滝もゴーゴーと流れかなりの迫力だ。

朝一番のキープサイズ20cmのアマゴ
しばらく歩いて竿を出して毛鉤を打込むとすぐに魚がヒット。やはり増水で魚の活性は高い。18cmクラスが何尾か釣れるがリリース。最初の20cmをキープ。

二俣を経て釣上がるが、やはり魚影は濃くポイントごとに魚が毛鉤によく出る。しかし水量が多く遡行にはかなり手こずる箇所が何カ所もある。前回は簡単にジャブジャブと歩けた所が腰までの徒渉になっていたりで何度もウロウロとすることになってしまう。

2段10m滝をずぶ濡れのシャワークライミングで登る
やがて出てきた7m斜瀑は、前回の時は細い流れだったのがかなりの水量で迫力のある滝になっている。7m斜瀑の左壁を乗越え、次に出てくる2段10m滝は、前回の時は中央を快適にシャワークライミングで越えたが、今回は中央は水圧が強すぎてとても無理で滝の右端をずぶ濡れになって越えた。

水量が多く遡行に時間がかかり、また魚がよく出るので釣りにも夢中になってしまい、前回引返したゴルジュに着いた時はもう12時を回る時間になってしまっていた。これではゴルジュを越えて奥を探るのは谷中泊でないと無理な時間なので、これ以上進むのはあっさりと諦めて次回以降の課題とすることにする。

腰上までの徒渉を繰返す

釣の方は20cm前後を2人併せて4尾ビールのアテ用にキープ。後はのんびりしながら谷を下降して杣道を車の所に戻った。

せっかく登攀具まで用意し意気込んだが釣りに夢中になってしまって時間切れとは情けない。次回はゴルジュまでは竿を出さずに遡行に専念しなければだめだな〜、と2人で納得。

車の所でウエーディングシューズを脱いだらobaの靴の中からヒルが1匹出てきて手の指に吸付かれてしまって慌ててむしり取った。このD谷のあたりは山ヒルが多いとは聞いていたが、前回の時は全く見なかったので油断していたらやられてしまった。次回来るときはヒル対策も考慮に入れなければならない。



8/26
(十津川支流K川本流)

水量の多いK川本流を釣る
翌日は先日25cmが出たK川本流を再度攻めようと前夜のうちにK川の林道の下降点に移動。朝5時半頃に林道から杣道を遙か下のK川まで急下降。6時頃K川本流に降立つ。K川本流を見ると川はすごい水量で流れは相当強い。対岸のE谷に渡る際も、膝上の徒渉になり流れが強いためかなり手こずる有様。これでは何度も徒渉を繰返してK川本流を遡行するのはちょっと無理なので、仕方なくE谷に入る。

E谷も水量が多くていい水の状態なのだが魚影はやっぱり薄い。さっぱり魚影が見えないので10時頃K川本流に戻る。幾分水が少なくなっているようなので、本流を少しだけ行ってみようと竿を振りながら歩きだした。

TM氏の毛鉤に出た28cmの本流アマゴ


やはり水況がいいのか毛鉤に魚がよく出る。なかでもTM氏の毛鉤に28cmがヒット、今シーズンの最高記録のピッカピカの本流アマゴだ。こういうアマゴに会いたくてやはり何度も谷に足を運んでしまうのだな〜。あとは25cmクラスの痛恨のバラシが幾度かあり。(逃した魚は大きい、(^0^)/ハハハ)

2時間ほどかけて去年建造の新しい堰堤の所まで釣上がる。魚は家へのお土産に28cmを筆頭に20cmクラスを2人併せて6尾だけ山の恵みをいただき、お昼も過ぎたしこれ以上行っても水量が多いと戻るのにも苦労するので納竿。のんびりと腹ごしらえしたりしながら林道からの下降点まで戻り、急斜面の杣道を1時間ほどかけて登り返し林道の車の所に戻った。

今回のように増水して水況がいいと魚もよく出るが遡行に苦労する。当初の目的は遂行できなかったが立派な本流アマゴに会えたことに大満足の釣行であった。帰りは夏休み最後の日曜日で幾分車の多い国道168を走り、途中いつもの大月食堂で肉シメジうどんをいただいて帰途についた。



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