上多古から阿古滝道、柏木道周回 |
11/18日はなんとかお天気が持ちそうだったので、上多古から阿古滝道をたどって大峰主稜線の奥駈道まで登ってみようと出かけることにしました。この道は、以前最初上多古川沿いに行って崖を登る羽目になってしまい阿古滝手前で引き返したことがあるので、それ以来なんとか奥駈道まで行ってみたいものだ、とずっと思っていたのでした。
11/18 ■行動時間 06:45 上多古林道上谷分岐 07:40 矢納谷出合 10:10 阿古滝 11:30 地蔵辻 11:45〜12:12 小笹宿 12:35 阿弥陀ヶ森分岐 12:53 伯母谷覗 14:42 上谷分岐 15:30 上多古林道上谷分岐 時間があれば柏木道を周回して下山するつもりなので、上多古林道の上谷分岐に車を停めて出発。林道奥は工事のため通行止めになっていた。林道脇の紅葉を楽しみながら小一時間の林道歩きで矢納谷出合。 ここから矢納谷に架かる橋を渡り山道に入る。以前来たときはこの上で上多古川沿いにあった踏み跡をたどって行ったが、その時は茶屋ノ谷出合付近で踏み跡は消えていてえらい崖登りをさせられた。それで今回は、矢納滝を左に見る所で尾根の上に登っている踏み跡をたどることにする。踏み跡はどんどんと尾根を急登し、やっと尾根の上で傾斜が緩くなったら以前歩いた見覚えのある道に出た。どうやら実際の阿古滝道は、地形図に書いてあるような茶屋ノ谷出合までの川沿いの道ではなく、いきなり上多古川から離れて927Pの尾根(ワンステ尾)に取り付くようにあるようだ。 この道は歩く人がほとんどいないようで、踏み跡は不明瞭で何度もルートを見失いウロウロとする。右手の木々の間からは山上ヶ岳とそこに突き上げる竹林院谷にかかる六字ノ滝が望める。 山の鼻をいくつか巻き、崩れた危険箇所を慎重にトラバースし小沢を何本か渉ると以前来た時引き返した谷の源流部に着く。ここから先で下へ降りるテープがあったのでそれをたどっていったら、なんと阿古滝を真横から見るテラスに出てしまった。渇水期なので水量がかなり少なめの阿古滝だ。さて阿古滝の上にはどうしたら出られるか思案、周りを見渡して、左手の岩壁の弱点を這い上がっていったら滝の落ち口の上を通っている踏み跡に出た。阿古滝の上は穏やかな流れと静かな原始の森が広がっている。 阿古滝の上からは、地蔵岳から派生している尾根に取り付き尾根を忠実に登り続けていったら奥駈道の地蔵辻に出ることができた。まだお昼前で時間はあるので柏木道で下山することにして柏木方面へ進む。しかし今日は朝からずっと空は曇り空で日が当たらず寒々としてる。道脇の所々には雪が見られ、霜柱ができていたり氷が張っているところもあった。
久しぶりの小笹宿で腹ごしらえ。寒いので避難小屋に入ったら登山者が一人休憩していた。奥駈道を縦走してるということで今日は行者還まで行くそうだ。御苦労様です。 休憩後、奥駈の縦走路を歩き阿弥陀ヶ森分岐で左に折れ柏木道に入る。縦走路も柏木道も阿古滝道の不明瞭な道に比べればよく踏まれた高速道路みたいな道だ。 すぐに切り立った断崖絶壁の上から下の谷を覗ける伯母谷覗に着く。正面に見える大普賢岳が凄い迫力だ。ここから小さな谷筋を通るとあとは単調な樹林の道が延々と続くが、これには本当にイヤになってしまった。傾斜も緩く高度がなかなか下がらず、空は暗いし見通しもあまりない植林帯の中の道で、時折見られる紅葉にホッと心が慰められる。 長い下り道で古傷の左膝が痛み出したのでかなりペースダウン。下山にはかなり時間がかかってしまったが、上谷分岐、上谷の集落を経て車道をトボトボ歩き車の駐車場所にやっとのことでたどり着く。
阿古滝道は歩く人も少なく踏み跡は不明瞭で危険箇所も結構ありますが、山上ヶ岳方面へのバリーエーションルートとしては要所に配された岩壁や滝、大木の生い茂る原生林と、大峰の山の奥深さを味わえる素晴らしいコースでした。また柏木道と繋げばロングコースで体力がいりますが、周回して元に戻ることができるいいコースで山慣れた人にはお薦めです。 END |