ナメ滝の連続、白見谷第一支流 |
10月体育の日の連休は、ナメが素晴らしいと聞く南紀の白見谷で、のんびり焚き火宴会付で遊ぼうと言うことに決定。小生はギリギリまで仕事の都合で連休になるかどうか不明でしたが、なんとか休みとなりドタ参で参加できることに。好天に恵まれ、秋ののんびり癒し系谷遡行を満喫できました。
10/8 白見谷本谷遡行(35m滝まで) ■行動時間 08:20 白見谷出合 10:22〜11:30 第一支流出合 12:45 本谷35m滝 14:10 第一支流出合
出合の滝は絶望的な壁に囲まれていて手が出ない。国道を少し戻ると上に登る道があったのでそれをたどり適当なところで谷に降りる。 ゴーロ帯で適度に遊びながら遡行すると程なく右手から斜瀑となって第一支流が出合う。周りには炭焼窯の跡があり絶好のテン場になっている。ここが今夜のテン場。とりあえずテント設営、腹ごしらえをした後、まだ時間が早いので本谷を少し遊びに行くことに。 本谷は、最初は小滝が連続し、綺麗なナメ床があって快適に遡行するがじきに平凡な谷になってしまい、な〜んもないなあ、と思っていたら突然35m滝が出現。う〜ん、水量は少なめだがなかなか見応えのある滝じゃ。 この滝上はどうなっているのか気になるが、今日のところはこのへんで打ち切って戻って宴会準備をしようということで、谷中を戻ることにする。 第一支流出合に戻り、薪集め、夕食の準備をし、明るいうちから宴会開始。晴れ渡った空の元、焚き火を囲み、松茸御飯に鍋をつつきながら果てしなく宴会は続いた。 10/9 白見谷第一支流遡行 ■行動時間 07:30 第一支流出合 08:45 30mスラブ滝 11:27 816mP南方稜線 12:50 第一支流出合 13:50 白見谷出合 出合の連続する斜瀑を越えていくとしばらくゴーロ帯。更に小滝を越えて行くと谷は右に曲がり、そこにワイドスクリーンのような壁から30mスラブ滝がスルスルと落ちていた。豪快に落ちるというのではなく、静かにスルスルと落ちるという感じがなかなかいい。 この滝は左岸側を巻くのだが、これが結構苦労。ザイル無しのまま木の根、立木等をダマシダマシつかみながら滝上に出るがその上に更に別のスラブ滝が続いている模様。仕方なくそのままトラバースしてザイルを出し懸垂で谷床に降りる。 谷は左にほぼ直角に曲がっていてその先を見たら、皆が「うわあ〜これはすごい!」と歓声を上げる。その上は延々とナメが続いていた。いったいどこまで続いているのか。いくつかのナメ滝が続いているのか、全体がひとつのナメ滝なのか、ちょっと区別がつかないほどだ。 傾斜が緩いものはヒタヒタと快適に登る。傾斜が強くなってくると左右のブッシュ帯に逃げて登る。二俣となり左俣に入ると一旦ナメが途切れるが、すぐにまたナメ床が現れ、水流は細くなるがまだまだ続く。やがて水も切れ左手の小尾根を登り詰めて816mP南方稜線に出た。
下山は稜線を少し南下するとすぐに左手に降りる踏み跡があり、第一支流右岸尾根を下る。所々踏み跡が不明瞭なところもあるがテープ目印もありほとんど迷うこともなく容易に第一支流出合まで戻る。テントをたたみ、荷物をまとめて本谷左岸側に着いている杣道をたどればわずかな時間で国道の白見谷出合に戻ることができた。 白見谷第一支流は、大きく豪快な滝はないが、南紀特有のスラブ壁をスルスルと流れるナメの連続は素晴らしいのひとことに尽きます。しかしあちこちに石組みの跡や炭焼窯の跡などが見られ、どこまでも人臭い谷ではありました。 END |