真夏の白山をぐるっと周回

8/14  白山を越えて釈迦新道を市ノ瀬へ


■行動時間
05:35 南龍ヶ馬場    07:05 室堂    08:18 大汝峰    09:30 七倉の辻    11:24 白山釈迦岳前峰    
13:28 釈迦岳登山口    14:30 市ノ瀬

今日は長丁場なので朝早めに出発。空はガスに覆われ視界が効かないが展望歩道を行くことにする。しかしガスは晴れずアルプス展望台も展望はサッパリ。道脇には盛期の頃の華やかさはないがお花畑もあちこちに見られる。しかし花も霧雨に濡れてちょっと寂しげ。

ガスで周りの様子がサッパリわからない中、傾斜が緩くなって平坦な道を歩いていくと突然室堂の建物が現れる。室堂は朝の喧噪の最中でやはり人が多く行き交う。ここではトイレと水補給だけしてすぐに先へ進む。

御前峰は割愛して近道から大汝峰を目指す。ここらあたりまで来てやっと空が晴れてきた。今回はまだピークらしいピークを踏んでいないのでとりあえず大汝峰の頂上は踏んでおくことにして今回の最高標高点大汝峰(2684m)登頂。ここで行動食を食べてしばし休憩。

ガスに包まれた南龍ヶ馬場を出発

霧雨に濡れたチングルマの綿毛


室堂近くにはハクサンフウロとオンタデが多い

ガスの中から突然室堂の建物が現れた


あちこちにお花畑が見られる、これはミヤマダイコンソウの群落

残雪の脇を通って大汝峰を目指す


とりあえず今回の最高標高点大汝峰(2684m)に登頂

大汝峰頂上にある大汝神社

休憩後は、大岩でできた天然の水溜御手水鉢を経て七倉山方面へ向かう。御手水鉢付近から見る白山地獄谷の景観は、女性的でなだらかなイメージの白山にあっては異色の荒涼たる景観である。七倉の辻からは岩間道と別れ釈迦新道に入る。

釈迦新道は白山釈迦岳へ向かって稜線をクネクネと続き、日陰が少なく暑くてたまらない。途中右側の目附谷源流方面に目をやれば、赤壁?と思われる大滝が見えた。

いやになるほどアップダウンを繰り返して白山釈迦岳を目指す。ここはついこの前GWに山スキーで歩いた所とほとんど同じだ。左側の湯の谷側を見れば谷が大きく屈曲しているのがわかる。

暑さでいい加減バテ気味になりながらも白山釈迦岳頂上を一応踏んでおくが、ここは笹藪に覆われ休憩する場所もないので隣の釈迦岳前峰まで行きやっとザックを下ろし、水と行動食で昼食休憩。ここから見る白山主峰群はやはり堂々として素晴らしい。やっぱり白山はいい山だ。

大休止の後は市ノ瀬まで標高差1200m以上の激下りの始まり。下りもこれだけ長いといい加減いやになる。途中の釈迦岳の素晴らしいブナ林で一息入れて、マメのできた足をかばいながらなんとか登山口に降り立ち、後は長い林道歩きでやっとの事で市ノ瀬に戻ってきた。市ノ瀬はまだ時間的に早いのか下山してきた人もまだ少なく妙に静かだった。

大汝峰から七倉山方面を目指して歩く

御手水鉢付近から見る地獄谷の荒涼たる景観


大岩でできた天然の水溜、御手水鉢

クルマユリの花がひときわ目立つ


七倉の辻では目の前に四塚山が見える
釈迦岳へ向かう途中見える目附谷源流の大滝


白山釈迦岳へ向かってクネクネと道が続く

左側の湯の谷が大きく屈曲しているのが見える


ようやく白山釈迦岳前峰に到着、しかし暑い!

釈迦岳前峰から見る白山主峰


釈迦岳のブナ林には心が癒やされる

ブナの大木の木陰でしばし休憩

白山のメインコースは遠目に見ても登山者の行列ですごい人でしたが、メインコースを少し外れれば本当に人も少なく静かな山が楽しめます。今回歩いたコースも、途中出会う人も極めて少なく、チブリ尾根、白山釈迦岳の二つの見事なブナ林に出会え、白山をぐるっと周回するコースで本当にいいコースでした。しかし真夏のこの暑い時期に歩く釈迦新道はやはりかなり過酷なコースですね。今度は秋の頃にでもぜひまた歩いてみたいと思うコースでした。


END