薬師岳、太郎沢

薬師岳、太郎沢

このところ雪山シーズン以外はほとんど山へ行かなくなっていますが、たまには山へも行かなくては、ということで福井のYAMADAさんのお誘いに乗って久しぶりの北アルプス薬師岳周辺へ遊びに行くことになりました。昨年夏の白山周回以来の１年ぶりの夏山登山です。

山　名	薬師岳(2926m)、太郎沢
場　所	富山県南東部
日　時	2008年8月9日(土)～8月10日（日）
コース	8/9 折立～太郎兵衛平～薬師峠（幕営）、薬師峠から薬師岳往復 8/10 薬師峠～太郎沢出合～（太郎沢遡行）～北ノ俣岳北2576P～太郎兵衛平～折立
メンバー	YAMADAさん、Takagiさん、Matuやん、oba（４名）
天　気	8/9 晴れ時々曇り（一時雷雨）、 8/10 晴れ時々曇り

８／９折立から薬師岳

■行動時間
07:25 折立登山口 10:45 太郎平小屋 11:15～12:15 薬師峠 13:48～14:10 薬師岳頂上 15:22 薬師峠

この時期の北アルプスの人の多さはやはり凄い。有峰林道のゲート前は開門を待つ車の長蛇の列、折立の登山口からの道も登山者の長い列が続き大渋滞、ノロノロペースにいささかウンザリ。1870m三角点で列がバラけたので先行グループをいくつか追い越しやっとペースが上がる。

太郎平小屋を経てテン場の薬師峠でテント設営後薬師岳を目指す。このころから雲行きがかなり怪しくなりまもなく土砂降りの雷雨となる。薬師岳山荘に着く頃にやっと雨が上がり薬師岳頂上に着く頃には濡れた服も乾いてきた。

久しぶりの薬師岳登頂。ちょっと雲が多いが黒部源流の山々の展望を楽しむ。下山途中で明日遡行予定している薬師沢左俣を見てみればなんと雪がビッシリ！これはヤバイ！とりあえず下山しテン場に戻ればおびただしい数のテントにウヘェ～。

テン場で遭遇した富山のTakiさんに太郎沢がGood！とのアドバイスをもらう。まあ明日は明日の風が吹く、ということでとりあえずビールで乾杯！

登山者でごった返す朝の折立登山口を出発

登山道は大勢の登山者の列が続きノロノロペース

稜線に出てやっと列がバラけたので次々と先行グループを追い越す

新しく木道が敷設された登山道（YAMADAさん撮影）

左手前方に薬師岳のでかい山体が見えてくる

もうすぐ太郎平小屋（YAMADAさん撮影）

太郎平小屋で一息入れる

黒部五郎岳がひときわ大きく見える

薬師峠に向かう途中、遙か向こうに槍の穂先が霞んで見える

薬師峠でテン場を確保、テント設営後大休止

土砂降りの雷雨の中薬師岳を目指す

雨も上がり薬師岳頂上がすぐそこに見えてくる

久しぶりに薬師岳登頂、とりあえず証拠写真

目の前に赤牛岳の山肌が目立つ

水晶岳、鷲羽岳と続く黒部源流の山々

今年は残雪が多い、北薬師岳との間のカールと立山方面を望む

下山路に出会ったシナノキンバイ、ハクサンイチゲの群落

薬師峠に戻ってみればおびただしい数のテントにウヘェ～

８／１０太郎沢遡行、折立へ下山

■行動時間
05:50 薬師峠 06:10 太郎平小屋 07:15 太郎沢出合 10:45 北ノ俣岳北2576mP 11:43～12:15 太郎平小屋 14:35 折立

薬師沢左俣を遡行する予定であったがやはりヤバそうなので太郎沢に予定変更。太郎沢はちょっと狭くて大きな滝もないが楽しく遊べる沢だった。源流部ではミニ赤木沢とも言うような階段状の小滝が続きなかなか飽きさせない。奥の三俣では真ん中の谷を進むと最後には連瀑のミニゴルジュがお出ましになり、登攀装備は何も持ってきていないのでやむなく左の枝沢に逃げる。

やがて水も切れ、這い松、熊笹のヤブこぎ少々で花が一杯の草原に出て稜線の登山道も見えてくる。振り返れば大きな薬師岳が素晴らしい！ここらあたりの沢のお終いはたいていこういう感じで、やはり北アルプスの沢、関西の沢等とは全く趣が違う。

登山道に出て北ノ俣岳北2576mPで登高終了。元気有り余りのMatuやんだけが北ノ俣岳のピークまで走って往復。その後太郎平小屋に戻りビールで乾杯、昼食休憩のあと折立まで下山。高度を下げるほどに暑さがこたえてくるが、久しぶりの北アルプス登山もここに無事終了。このところ全く遠ざかっていたテン泊での夏山、沢歩きを大いに楽しむことができました。御同行の皆様、どうもありがとうございました。