4/30 大汝峰から小白水谷、湯ノ谷
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■行動時間
06:48 南龍冬季小屋    08:08〜08:33 室堂    10:05 大汝峰    10:15〜11:18 小白水谷滑降後登り返し
11:24 湯ノ谷入口    12:35〜13:00 白山釈迦岳    14:15 登山口    15:20 市ノ瀬

朝、再び全装備を背負って南龍冬季小屋を出発。御前坂の斜面を登って弥陀ヶ原の東端に出れば御前峰が堂々とした姿を現す。室堂はまだ営業前の準備中で静かな雰囲気。ここでゆのきさんと再び遭遇。湯ノ谷へ行かれるということでこの後一緒に行動することに。皆が休憩中に、若さとパワーが有り余っているMr.Matuは御前峰南東斜面を1本余裕で滑りにいっていた。

室堂から斜登高して近道を大汝峰へ。大汝峰の基部へ着いてみれば東方に北アルプスの峰々が霞んで見える。ここで小白水谷右俣を1本滑ろうということになり、どうせなら大汝峰の頂上から、ということで不要なものをザックから出し荷を軽くして大汝峰へ登る。

大汝峰頂上からお待ちかね、本日の1本目小白水谷右俣へ滑り込む。あまり下まで行くと登り返しがシンドイので適当なところで切り上げて登り返す。ここでもMr.Matuは遙か下まで滑っていって、登り返しでは余裕で追い抜いていってしまう。いやはやパワーの違いは如何ともしがたいなあ〜。(^^ゞ

背後に別山を見ながら南龍ヶ馬場を出発

弥陀ヶ原の東端に出れば御前峰の堂々とした姿が


室堂から大汝峰を目指す

大汝峰から見る右御前峰、左剣ヶ峰


白山小白水谷を滑る(Nakaさん)

白山小白水谷を滑る(Mr.Matu)

小白水谷で遊んだ後は再び全装備を背負い大汝峰西側をぐるっと巻いて湯ノ谷の入口に移動。目の前にはどこでもどうぞ御自由に!と広大斜面が待っていた。さあいよいよ湯ノ谷大滑降へGO!メンバー各自それぞれのドロップポイントから広大斜面に吸い込まれていく。

どこまでも続くザラメ雪の大斜面。これだけの素晴らしい大斜面は北アルプスでもそうそうお目にはかかれないぞ。途中本谷との合流点付近で谷が狭くなるが、それでも適度な傾斜の斜面がどこまでも続く。徐々に落石も多くなりやがて谷が大きく屈曲している所が近づいてくると、右手の尾根に登り返したトレースがありその先に先行者が歩いているのが見えた。

ここでシールを装着し尾根の鞍部に登り返し、あとはほぼ稜線伝いに白山釈迦岳を目指す。この登りがダラダラと長くけっこう堪える。白山釈迦岳が近づいてきたら向こうから誰かが大声で叫んで手を振っている。誰かと思ったらF山岳会の超人ゲンちゃん,、敏さんペアじゃあないですか!なんと日帰りで白山から湯ノ谷コースとは、凄い!それにしてもこんな所で遭遇するとはビックリ!白山大好き人間がこの日こんな所で集合するとは、なんという偶然!

白山釈迦岳で少し休憩した後は、2週間前と同じ丸岡谷を滑り釈迦岳の素晴らしいブナの台地を経て下降。下部で登山道を探してウロウロ、ついにはヤブこぎのおまけ付きでやっと登山道にたどり着きスキーを担ぎ下山。最後は、この2週間で全く雪が無くなってしまった長〜い林道歩きで足にマメができてしまって、もうヘロヘロ疲労困憊、フラフラになって市ノ瀬になんとか到着。2日間の白山を巡る素晴らしい山スキーツアーはここに無事終了となった。

皆が白山湯ノ谷源頭の大斜面に吸い込まれていく

白山湯ノ谷の広大斜面を滑る(Nakaさん)


白山湯ノ谷をテレマークで華麗に舞う(ゆのきさん)

白山湯ノ谷の広大斜面を滑る(YAMADAさん)


谷の屈曲点付近が近づいてきた

尾根に登り返し白山釈迦岳を目指す


白山釈迦岳から丸岡谷を滑る

白山釈迦岳の素晴らしいブナ林

久しぶりに訪れたGWの白山でしたが、最高のお天気に素晴らしい雪、そしてよき仲間に恵まれ、思い出に残る素晴らしい山行となりました。大迫力の景観のゾロ谷、吸い込まれるような広大斜面の湯ノ谷、これらのコースは、北アルプス等の第1級の山スキーコースと比べても全く遜色のない素晴らしい山スキーコースであることを改めて再確認しました。同行の皆様、ほんとうにどうもありがとうございました。


END