自転車漕いで白山釈迦岳
関西から近場の山はどんどん雪が無くなりそろそろ白山方面にも出動したいところですが、アプローチの問題があってなかなか行きにくいので行き先に悩んでいたところ、またまたYAMADAさんから自転車アプローチでの白山釈迦岳へのお誘いが。YAMADAさんから自転車をお借りできるということで、思い切って行ってみることにしました。
山 名 白山釈迦岳(2053.2m)
場 所 石川県南部
日 時 2007年4月15日(日)
コース 白峰風嵐ゲート〜市ノ瀬〜釈迦岳登山口〜白山釈迦岳
下山は往路を戻る(白峰〜市ノ瀬は自転車利用)
メンバー YAMADAさんしゅうさん、Takagiさん、、Futatuさん、Kimuraさん、oba(6名)
天 気 快晴

(写真の一部は、しゅうさん提供のものを使用させていただきました。)

4/15
■行動時間
05:40 白峰風嵐ゲート    07:12 市ノ瀬    10:10 1300m台地    11:30 丸岡谷の滝横    12:35〜13:24 白山釈迦岳
15:40 自転車デポ地    16:55 白峰

白峰緑の村の風嵐ゲートからスキーを着けたザックを担ぎ自転車に乗りいざ出発。YAMADAさんより借りた自転車は6段変速付の折りたたみ自転車。しかしこれで市ノ瀬までのあの登り坂続きの道はしんどかった!後発隊に次々と追い抜かれ、1時間半もかかってヘロヘロ状態でやっと市ノ瀬に到着。すでに相当脚にきている。こんな状態であと標高差1200mの登りは大丈夫??

市ノ瀬から林道を少し上がった釈迦新道への分岐で自転車をデポ。登山道を登り、林道からトンネル、雪壁トラバースの危険地帯を経て釈迦岳登山口から急斜面を登った標高1200m付近でやっとシール登高可能になる。

これよりヤブの多い急斜面を少し登り、1300mを超えたあたりで尾根上に上がれば広大な疎林の台地が広がっていた。気持ちのいいブナの疎林に癒やされながらゆっくりと歩を進め高度を上げる。

やっとスキーを履きシール登高で急斜面を登る

尾根上台地に出れば気持ちのいい疎林が広がる


ブナの疎林の広大な台地を登る

丸岡谷の滝は完全に露出していた

台地末端で休憩。丸岡谷を覗いてみれば滝が完全に露出。やはり雪は相当少ない。これより釈迦岳前峰への尾根を少し登って左の丸岡谷に降りて、後は稜線を目指してひたすら谷を詰める。先頭は既に頂上付近か?先頭グループからは相当遅れているなあ〜。

喘ぎ喘ぎの苦しい登りでやっと稜線に出てみれば、真っ白な白山主峰の山々が目の前に飛び込んでくる。素晴らしい!やっぱりここまでがんばった甲斐があった。頂上まであと少し、最後の力を振り絞りなんとか釈迦岳登頂。先頭からは30分の遅れであった。

頂上では既に雪のブロックの風除け、雪のテーブルが出来上がっていて先頭グループは宴会の真っ最中。後続ロートル隊も加えてもらって、白山主峰が目の前という最高に贅沢な景色を楽しみながらの恒例の頂上宴会は続く。

稜線を目指して丸岡谷の苦しい登高

恒例の頂上宴会


白山の主峰御前峰(右)と大汝峰(左)が目の前だ

別山が大迫力で迫る

大休止の後はお待ちかね白山釈迦岳頂上からの大滑降。他のグループは来るはずもなく我々だけの貸し切り大斜面だ。頂上から丸岡谷に滑り込んでみれば、うっすらと着いた新雪が程良いザラメになっており快適快適。全員が歓声を上げてそれぞれのパフォーマンスを展開、お互いの滑降写真をバチバチ撮り合う。

丸岡谷大滑降の後は、滝の少し手前で左手尾根に上がればそこにはブナの疎林の広大台地が待っていた。適度な傾斜と程良いザラメ雪にまたまた歓声が上がる。ブナの木々を縫っての快適な滑りは最高!高度を下げると少々ヤブっぽくなってくるがこれもまた楽し。登りにシール登高を開始した1200m付近で滑降終了。頂上から標高差850mの滑降は最高のお天気に最高のロケーション、程良いザラメ雪で大満足なものであった。

後は往路通りに下山、自転車デポ地に戻る。ここでYAMADAさんのMTBがトラブルに見舞われるというアクシデントがあり、この後少々余分な時間を費やしたが白峰まで何とか全員無事帰還。本日の白山釈迦岳貸し切り大滑降は終了となった。

丸岡谷大滑降(Takagiさん)

テレマーカーFutatuさんが丸岡谷で舞う


丸岡谷でかっ飛ぶ(Kimuraさん)

丸岡谷をかっ飛ばす(しゅうさん)


ロートルオヤジも負けじとかっ飛ばす(oba)

疎林のツリーランも楽し(YAMADAさん)

車両通行止めの林道を自転車利用でアプローチしての山行、というのは、タフな山スキーヤーの間では最近結構はやっているようです。これには前からかなり興味はありましたが、やはりロートルの身にはキツすぎるのでなかなかできないでいました。やってみれば確かにキツイですがなかなか面白い。山へのアプローチの方法として今後取り入れる価値は充分あるな、と思うようになりました。となるとMTBを買わなくてはならんなあ〜、う〜ん・・・・またまた物入りになるなあ〜(^^ゞ


END