薙刀山、野伏ヶ岳周回

このところまるで春のような暖かい日が続き標高の高い所へ行かないと満足な山スキーができそうもないのですが、極端な雪不足の今シーズン石徹白の越美国境付近の山はどんなもんかいな?というわけで様子を見に行ってみることにしました。前日にかなりの雨が降ったようでこりゃあ最悪のコンディションでは?と気分も萎え気味で、とりあえず雪があってなんとかスキーができればいいや、ぐらいの気持ちで恐る恐る出かけることにしました。
山 名 薙刀山(1647.2m)、野伏ヶ岳(1674.3m)
場 所 岐阜県北西部(越美国境)
日 時 2007年2月24日(土)
コース 白山中居神社〜和田山牧場跡〜薙刀山〜野伏ヶ岳〜和田山牧場跡〜白山中居神社
メンバー YAMADAさん、TAKAGIさん、しゅうさん、宮さん、Kitagawaさん、Matuさん、oba(7名)
天 気 快晴

(写真の一部は、Kitagawaさん提供のものを使用させていただきました。)

2/24

■行動時間
07:22 石徹白川の橋    08:33 和田山牧場跡    10:20 薙刀平    11:05 薙刀山    11:35〜12:23 薙刀平(大休止)
13:20 野伏ヶ岳    14:28 和田山牧場跡    14:58 石徹白川の橋

朝の白山中居神社付近はまるで4月頃の雰囲気。とても2月の石徹白とは思えない。林道下部の日当たりのいい所は所々雪が切れていてスキーを手に持って歩く。適当にショートカットを交えて速いペースで和田山牧場跡に到着。

どうやら前日の雨は山では雪だったようだ。真っ白な周りの山々が素晴らしい。これは思っていたよりもかなりいいぞと気を取り直し、薙刀山から野伏ヶ岳への周回という久しぶりのロングコースにいざ出発。

和田山牧場跡から望む三ノ峰、銚子ヶ峰、その向こうに見える別山

野伏ヶ岳の下部はやはりヤブが多そう


薙刀平から真っ白な薙刀山のピークを目指す

振り返れば野伏ヶ岳が大きく見える

いつもより雪が少なく起伏の多くなっている湿原を横断。野伏ヶ岳北東尾根の裾をぐるっと巻いて推高谷左俣を渡り、対岸の急斜面を我慢の登高しばらくで山上の別天地薙刀平に到着。キラキラと輝く新雪に飾られた木々がとても綺麗だ。

ここからは前方に見える真っ白な薙刀山のピークを目指して直登し、Mr.Matuの若さ溢れるパワーに引っ張られかなり速いペースで薙刀山登頂。残念ながら別山方面は雲に隠れていたが、それでも周りの山々の雪景色はやはり素晴らしい。野伏ヶ岳頂上付近には大勢の人影が見えるが、ここ薙刀山から見るこの景色は我々だけの貸切だ。

薙刀山頂上から南東斜面を一滑りして薙刀平の平坦地で大休止。樹氷の木々に囲まれた素晴らしい雰囲気の別天地で過ごす至福のひととき。

もうひとがんばり、あと少しで薙刀山のピーク

薙刀山頂上にて


薙刀山頂上から望む赤兎山、大長山

山上の別天地薙刀平で和む至福のひととき

休憩の後は気合いを入れて稜線を登り野伏ヶ岳を目指す。喘ぎ喘ぎの苦しい登高1時間弱で本日二つめのピーク野伏ヶ岳登頂。もう午後もかなりすぎた時間だが、やはり野伏ヶ岳は大勢の人で賑わっていた。

いよいよ本日のフィナーレ滑降。とりあえず北東尾根、ダイレクト尾根のジャンクションまで一滑り。ここから北東尾根に行きかけたが、ヤブが煩いのとバリバリモナカでこれなら正面ルンゼの方がマシ?と正面ルンゼに飛び込む。

しかしここも腐りかけモナカ雪の下にはデブリブロックの地雷が隠れていてのおっかなびっくり滑降。やっと中間点ぐらいからザラメ雪の快適斜面になり、皆がヤブをポールに見立ててのパフォーマンスを展開。

和田山牧場跡の平坦地をスキーを漕ぎながら横断し、後はガリガリに氷化したボブスレーコースみたいな林道を恐る恐る滑り降りて石徹白川の橋へ無事帰還、本日のロングコース走破はかなりの満足感と共に終了することができた。

野伏ヶ岳を目指して稜線を登る

正面ルンゼ下部は快適滑降

はたして雪があるのかどうかとあまり期待していなかった石徹白方面の山ですが、思っていたよりもいい状態だったのは大収穫でした。今回は、前日降った雪がモナカ気味となり滑るにはかなり手強かったですが、好天にも恵まれ、最近のいささか消化不良気味の山行続きで沈滞気味だった気分を吹き飛ばす、かなり満足感の高い山行でした。このあたりはあとしばらくはまだ楽しめそうだな、と気分を良くして帰路につくことができました。


END