激ヤブパウダー木無山

折からのこの冬一番の寒波襲来の予報でこの週末は少しは雪が増えるか、という甘い期待を持って近場の福井の山へ出かけました。しかし、期待は見事に裏切られ、少々の雪は降ったものの寡雪を解消する程は降るわけもなく、今回もヤブスキー覚悟の我慢の山行です。
場 所 木無山(1328.6m) (福井県北部)
日 時 2009年1月25日(日)
コース 長倉谷林道から木無山頂上往復
メンバー YAMADAさん、Mitaさん、Otukaさん、oba(4名)
天 気 晴れ後曇り

1/25
行動時間
08:25 長倉谷林道入口    09:40 徒渉点    11:57〜13:30 木無山頂上    14:35 徒渉点    15:10 林道入口

長倉谷林道入口で岐阜ケルン山岳会のMさん達4人組と遭遇です。どこの山も雪が少ない時に近場でなんとか山スキーが出来る所、ということで皆さん自然と同じような所に集まってくるようですね。しかし今日は予想外のいいお天気で、雪は少なくてもお天気が良くて明るい雰囲気なのが救いです。

林道歩きしばらくで徒渉点を探してかなりウロウロ。スキーを外して岩伝いになんとか対岸に渡り藪の濃い急傾斜の尾根を登ります。しかしこの尾根は帰りのことを考えたら気が重くなるような激ヤブですねえ。上部へ登ってくればやっと藪も薄くなり次第に疎林のブナの尾根へと変わってきて、樹氷がキラキラと輝き素晴らしい景観を作っています。う〜ん、やっぱり来てよかった。

立木がほとんど無くなり雪の稜線をしばらくたどればやがて木無山の頂上に到着。ちょうどかかっていた雲が薄くなってきて正面の荒島岳と御対面です。素晴らしい!風もそれほど強くなく360度の大展望で、、奥越、奥美濃の山々を見回しながらの贅沢な頂上での昼食休憩はやはり最高です。休憩後は北斜面のパウダーを1本だけ頂こうと滑り込みますが、15cm程の新雪の下はガリガリの固い斜面。藪もうるさいので早々に切り上げ登り返します。

下降ルートは無難に登りルートを戻ることにしますが、上部ブナ林を気持ちよく滑った後は急傾斜の激ヤブに突入、これ以降林道に出るまでは我慢の激ヤブスキーです。しかしこれはひどい藪ですねえ。最近はいつも雪が少なくヤブスキーにも慣れっこになっていますが、今日のはかなりハイレベルのヤブスキーです。まあこれも山スキー、ということで。

お昼過ぎて雲も広がってきましたが駐車地に戻ってくるまでなんとかお天気は持ってくれました。上部のブナの疎林が素晴らしい木無山、最低でもあと1mは積雪が欲しいところです。激ヤブに悩まされての修行のような山行でしたが、お天気に恵まれあの素晴らしい樹氷の景観が見られたのはやはり何にも代え難いものでした。今度は条件の良い時に北斜面の激パウダーを頂きにぜひ再訪したいものです。

林道に積もった新雪をラッセルして出発

スキーを外して岩伝いに対岸に渡ります


帰りのことを考えると気が滅入るような激ヤブの尾根を登ります

だいぶ登ってやっと藪が薄くなってきました


ブナの疎林が素晴らしい!

キラキラと輝く樹氷が素晴らしい景観を作り出します


ほとんど立木がない雪の稜線をたどればもうすぐ頂上です

ちょうどお昼頃に頂上に到着


かかっていた雲が薄くなってきて荒島岳と御対面です

休憩後、北斜面のパウダーを1本だけ頂こうと滑り込みます


頂上から稜線を滑降開始、しばらくはパウダー斜面を気持ちよく滑ります

激ヤブに突入後は我慢の激ヤブスキー、まあこれも山スキーです


END