ブラボー!薙刀山、日岸山

この冬は記録的な暖冬、寡雪になりそうで、おまけに先週末の大雨でただでさえ少ない近場の山の雪は一気に減少、とうとう近場の山スキーも絶望的になってきました。こういう時は岐阜の奥地石徹白方面しかない、ということで薙刀山、日岸山の二つのピークを巡る山スキーに行ってきました。
場 所 薙刀山(1647.2m) 、日岸山(1669m)  (岐阜県北部)
日 時 2009年2月7日(土)
コース 白山中居神社〜和田山牧場跡〜薙刀平〜薙刀山〜日岸山〜薙刀山〜薙刀平〜和田山牧場跡〜白山中居神社
メンバー YAMADAさん、Matuやん、oba(3名)
天 気 快晴後曇り

2/7
行動時間
06:35 白山中居神社    07:50 和田山牧場跡    09:35 薙刀平    10:35 薙刀山    12:00 日岸山    13:40 薙刀山東の肩    14:30 和田山牧場跡
15:35 白山中居神社

今日はいいお天気で朝の白山中居神社は大勢の団体登山者等で大にぎわいなので早めの時間に急いで出発です。しばらくの林道歩きで和田山牧場跡へ出れば毎度見慣れた景色ではありますが居並ぶ奥美濃、白山方面の山々にはやはり歓声が上がります。

和田山牧場跡から野伏ヶ岳の北東尾根の裾を巻いて推高谷左俣を渡り、対岸の雑木の急斜面を登り薙刀平を経て薙刀山を目指します。いつものように元気有り余りのMatuやんは猛スピードで先行、薙刀山の頂上から南面を1本滑り降りてくる余裕ぶりです。いやはや恐るべきスピードとパワー!!

2年ぶりの薙刀山頂上では福井の山々、真っ白な別山、白山主峰群の素晴らしい景色がお出迎えで大感激!いつもは雲に隠れて見えないことが多い白山主峰も今日は快晴の空の元バッチリです。しばらく景色を楽しんでいたら後続の沢雪山歩のIさんパーティーの面々が追いついてきました。

薙刀山頂上から日岸山との間の谷へ本日の滑降1本目をスタートしますが北斜面上部はガリガリアイスバーン、下部はモナカ、新雪のミックスという難儀な雪です。谷底へ降りてシール装着、今度は日岸山のピークを目指します。

丁度お昼に日岸山登頂、ここまで来れば全く人もいなく我々3人だけの貸し切りです。別山、白山主峰の贅沢な景色をバックに熱いコーヒーを沸かしてののんびり休憩はもう最高です。来るまでは雪も少ないし石徹白の山はどんなやろ?と不安もありましたがやっぱりここは期待を裏切りませんでした。

日岸山の北東に伸びる長い尾根を覗いてみれば絶好斜面が延々と続いているのが見えますが、今日のコンディションでは北側斜面はあまり楽しくないので残念ながら今回は割愛、日岸山南東の小さな尾根を滑って薙刀山との間の谷底へ降りることにします。この斜面も目まぐるしく雪質が変わりちょっと重めのかなりテクニカルな雪質ではありましたが大いに滑りが楽しめました。

谷底で再度シール装着後薙刀山の東の肩まで登り返し、後は往路に沿って帰ります。薙刀平から推高谷へ降りる雑木の急斜面も適度なザラメ雪の快適な滑降で最後の滑りを楽しみます。後は湿原、和田山牧場跡を横断、足跡だらけの林道チョッカリで太股パンパンになって本日の石徹白ブラボー山スキーも無事終了です。

GPSトラック(クリックで拡大表示)

YAMADAさん撮影・編集の動画&スライドです


朝早く、和田山牧場跡までの林道歩きでスタート

和田山牧場跡に出れば、真っ白な別山に歓声が上がります


湿原を横断して薙刀山を目指します

推高谷を渡り対岸の雑木の急斜面をシール登高


傾斜が緩くなると天上の別天地薙刀平です

薙刀平を進むと目指す薙刀山のピークが見えてきます


猛スピードで先行していた元気有り余りのMatuやんが
もう頂上から南面を1本滑ってきました

薙刀山頂上に到着、振り返れば野伏ヶ岳が大きく見えます



福井側の名だたる山々がお出迎えです、
荒島岳はやはりひときわ風格があります

とても1600m程の山とは思えないアルペン的景観の経ヶ岳です


なだらかで優しい山容の赤兎山、大長山と続きます

真っ白な別山の向こうには、いつも雲に隠れて見えないことが多い
白山主峰群も今日はバッチリです


薙刀山頂上から日岸山との間の谷に向かって本日の1本目、
上部はガリガリアイスバーンで滑るとすごい音です

鞍部でシール装着、今度は日岸山のピークを目指します


日岸山登頂、白山、別山をバックに歓喜のポーズ

荒々しい山容の願教寺山が目の前です、
奥の真っ白な山は白山主峰群、別山


白山連峰の贅沢な景色を見ながらの昼食休憩は最高です

本日の2本目、日岸山南東斜面滑降(スキーヤー:Matuやん)


日岸山南東斜面を滑る(スキーヤー:YAMADAさん)

谷底まで滑り降り再度シール装着、薙刀山まで登り返しです


薙刀山の東の肩から眼下の薙刀平をめざして滑り往路を戻ります

和田山牧場跡に戻ってくる頃には徐々に天気が下り坂、
空も曇ってきました

石徹白の山々も野伏ヶ岳はいつも人でいっぱいですが、足を伸ばして日岸山あたりまで行けば訪れる人もほとんど無く静寂だけの山が楽しめます。しかし、今日の石徹白方面の山は最高のお天気の空の元、とても厳冬期の2月上旬とは思えないまるで3月頃の春山の雰囲気でした。今頃の石徹白の山がこんなようではこの先山スキーシーズンはいったいどうなるのでしょう。ウ〜ン・・・・。


END