大展望の猿ヶ馬場山

普通なら一番寒くて雪が多い2月中旬だというのにもう春一番が吹いたとかで、おまけに大雨で山の雪はますます激減りですが、大雨の翌日の悪条件は承知で久しぶりの猿ヶ馬場山を訪れてみることにしました。
場 所 猿ヶ馬場山(1875m)  (岐阜県北部)
日 時 2009年2月15日(日)
コース 白川八幡神社裏〜帰雲山〜猿ヶ馬場山〜宮谷〜八幡神社裏
メンバー YAMADAさん、Takagiさん、Hamaさん、Mitaさん、Hataさん、Matuやん、oba(7名)
天 気 快晴

2/15
行動時間
06:40 白川八幡神社裏    08:15 宮谷林道    10:35 帰雲山    11:40〜12:43 猿ヶ馬場山    13:08 宮谷源頭    13:45 宮谷林道    14:35 八幡神社裏

猿ヶ馬場山を訪れるのはなんと6年ぶりになります。前に来たのは3月の連休の時だったのですが今日は2月中旬なのにその時よりもかなり雪が少ないようです。歩き出し時は周りの雪の少なさにかなり不安でしたが、それでも高度を上げて標高1000mを越えるあたりからそれらしい雰囲気になってきてとりあえずは一安心。

スタート時はガスに包まれていましたが徐々に晴れ間も広がってきたので、宮谷林道に出てからは展望を期待して尾根コースを行くことにします。しかし今日は雪面は固く締まり周りのブナ林も全く雪を纏わず、まるで4月頃の山の雰囲気です。帰雲山の近くに来る頃には空は快晴、振り返れば真っ白な白山や白山北方の山々がバッチリ展望できます。今日のこの雪ではパウダーなどは望むべくもありませんが、この大展望が見られるだけでも来た甲斐があるというものです。


YAMADAさん撮影・編集の動画&スライドです
周りの樹相がブナ林から岳樺、針葉樹の森に変わってくあたりからがほとんど高度が上がらず、延々と続くダラダラ歩きが実に長いです。しかし一歩一歩着実に歩を進めればやがて頂上が見えてきてなんとかお昼前に登頂できました。頂上からは360度の大展望です。目の前には大きく真っ白な白山、それに連なるいくつかの山々、遠く乗鞍、御岳も薄雲の向こうに遠望できます。

快晴の空の元最高に贅沢な景色を眺めながらの長い昼食休憩の後は、白山北方の山々を眺めながら稜線尾根を快適に一滑り。宮谷の源頭からは初めての宮谷コースを滑ることにします。

北向きの谷で日が当たらない宮谷はガリガリアイスバーンで、滑るとスキー板の振動と雪を削る音が凄いです。源頭部からしばらくは適度な傾斜と広い斜面が続くこのコースは、パウダーに当たればさぞ素晴らしい斜面でしょうねえ。谷が狭まるあたりからは作業道と思われる地形に沿って滑り降りるとほとんど難所もなくあっさり宮谷林道に出ることができました。

宮谷林道を離れると後は藪の多い浅い谷コースから雪の少ない下部林道と我慢の下降が続き、やがて眼下に白川郷合掌造りの民家が建ち並ぶのが見えて来れば本日の大展望の猿ヶ馬場山山スキーも無事終了です。今日は雪や滑りはもうひとつでしたが、前日までのあの異常な気象状況から思えばまずまずで、何よりもあの大展望が見られただけでもかなりの満足感の得られた山行でした。



下部林道から朝のガスに包まれた雑木林を登ります

ガリガリに固くなった浅い谷斜面を登ります


1100mあたりで宮谷林道に出ます、この頃から空が晴れてきました

尾根コースの高度を上げれば樹林越しに白山北方の山々が見えてきます


稜線に出れば三方崩山の向こうに真っ白な白山本峰が見えてきます

振り返れば、野谷荘司山、三方岩岳と続く山々が望めます
(YAMADAさん撮影)


ブナの大木を見ながら帰雲山の北側を巻きます

高度を上げれば岳樺と針葉樹の森へと樹相が変わります



延々と続く長いダラダラ歩きでやっと猿ヶ馬場山頂上が見えてきました

お昼前にやっと登頂、白山をバックに記念撮影
(Hataさん撮影)


真っ白で大きな白山本峰が目の前です

快晴の空の元、素晴らしい山々の景色は見飽きることがありません


最高に贅沢な景色を眺めながら雪のテーブルを囲んでの昼食宴会
(Hataさん撮影)

白山北方の山々を眺めながらの快適な稜線尾根の滑降


宮谷源頭で谷コースを覗き込みます

宮谷へドロップイン!雪はガリガリアイスバーンで滑ると凄い音です


下部はヤブヤブ斜面の我慢の下降です

白川郷合掌造りの立ち並びが見えてくれば本日のコースも終了間近
(Hataさん撮影)


END