この異常な暖冬でまだ2月末だというのに標高の高い遠方へ遠征しないと山スキーも楽しめない有様です。近場の山では比較的マシなような岐阜県白川郷周辺ですが、この2週間で更に融雪は進みこのあたりもまるで4月後半の春山最盛期のような雰囲気でした。
場 所 |
野谷荘司山(1797.3m) (岐阜県北部) |
日 時 |
2009年2月28日(土) |
コース |
トヨタ白川郷自然学校前〜(白谷左俣)〜野谷荘司山 下山は往路を戻る |
メンバー |
YAMADAさん、Takagiさん、しゅうさん、Mitaさん、Matuやん、oba(6名) |
天 気 |
快晴 |
2/28
行動時間
06:38 トヨタ自然学校前 07:47 白谷二俣 10:20 稜線
10:53〜11:57 野谷荘司山頂上 13:12 トヨタ自然学校前
トヨタ白川郷自然学校前から雪に覆われたスーパー林道をシール歩行で出発です。当初は雪の状態がわからなかったので安全策で鶴平新道尾根を登る予定でしたが、今日の雪の状態なら白谷左俣を登って滑る方が良さそう、ということで方針変更、白谷の谷筋を進むことにします。
雪が少なくいくつかの堰堤を越えるのに徒渉したり朝のガリガリアイスバーン急斜面のトラバースに冷や汗をかいたりと一苦労です。左俣に入り谷が狭まり何度か屈曲している所はデブリの山が谷を埋め尽くし、これを越えるのにまたまた一苦労。
デブリ帯を越えると谷は扇状に広がり広大斜面が稜線まで続いているのが見えますが、ここからが長かった。昨夜の車中泊ミニ宴会でのワインと睡眠不足が効いているのか今日は朝から体が重くなかなか足が進まないうちに、先行隊からはみるみる引き離され最後尾をノロノロ亀脚登高での苦しい登りが延々と続きます。
長く苦しい登りの末やっとのことで稜線に到着すれば、真っ白な白山、白山北方稜線の山々、遠く北アルプスの山々がお出迎えです。下に目をやれば白谷左俣源頭の吸い込まれるような急斜面がどこまでも続いていて思わず身震いです。
ここからは小さなアップダウンと最後の登りで野谷荘司山に登頂、普段なかなか見ることができない北側から見る白山の勇姿がお出迎えです。このところ雪にはあまり恵まれませんがお天気には恵まれている山行が続き、今日も申し分のないお天気で周りの素晴らしい景色を見ながらの昼食休憩ができることを山の神様に感謝です。
昼食休憩の後は野谷庄司山北斜面を一滑りしますが、雪が緩んでいなくてガリガリ斜面にすぐ中止、稜線に登り返して白谷左俣源頭へ移動、ここから吸い込まれるような急斜面にドロップインです。日に照らされ適度に緩んだ急斜面の豪快滑降に皆がそれぞれのパフォーマンスを展開、これぞ山スキーの醍醐味満喫です。
広大斜面の楽しい滑降が終われば最後にまたデブリ帯、堰堤群の苦労の下降もありますが、今日は谷をひたすら登ってまた往路を豪快に滑り降りる単純明快コース、苦しかったですが終わってみれば爽快感が心地よい余韻で残ります。
しかし、今日の雪の様子ではここらあたりの山も賞味期限はあとわずか、ここ白川郷周辺でも雪の少なさはかなり深刻です。
堰堤群を越えて白谷の谷筋を進みます |
二俣で左俣に入ります |
谷が狭まり何度も屈曲する所のデブリ帯を苦労して通過します |
デブリ帯を越えれば稜線まで広大斜面が続きますが、ここからが長い! |
見下ろせば吸い込まれるような急斜面が下に続いています
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見上げれば先行隊は遥か上に、もうすぐ稜線です |
やっとのことで稜線到着、鶴平新道尾根の迫力ある雪稜が見えます |
遥か遠くに北アルプスの山々が望めます
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真っ白な白山本峰がお出迎えです |
野谷荘司山のピークまではもう少しです |
野谷荘司山ピークまでの最後の登りです |
右手に目をやれば笈ヶ岳、大笠山等の白山北方稜線の山々が見えます |
野谷荘司山登頂、周囲の山々の絶景を心ゆくまで楽しみます |
野谷荘司山頂上から見る白山本峰です |
白山の左手には三方崩山、奥三方岳が大きく見えます |
くるみ谷方面を見下ろせば遥か下に野谷橋、鳩谷湖が見えます |
白谷左俣源頭の急斜面に稜線からドロップイン(スキーヤー:Mr.Mita) |
白谷左俣を大回りターンで飛ばす(スキーヤー:Mr.Yamada) |
白谷左俣を華麗にカッ飛ばす(スキーヤー:Mr.Syuu) |
白谷左俣を高速でぶっ飛ばす(スキーヤー:Mr.Matu) |
白谷左俣を豪快に滑降(スキーヤー:Mr.Takagi) |
最後に堰堤越えでちょっと一苦労がありますが無事帰還です |
END
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