自転車漕いで雲石（銚子ヶ峰北1784mP）

自転車漕いで雲石（銚子ヶ峰北1784mP）

車両通行止の林道を山スキー装備を担いで自転車でアプローチするという久しぶりのチャリンコを使った山行で、白山主脈南方福井岐阜県境の山を目指しました。

場　所	雲石(1784m)(白山主脈南方福井岐阜県境)
日　時	2009年4月5日（日）
コース	鳩ヶ湯～下小池～幅ヶ平（刈込池周辺台地）～稜線1600m～雲石（銚子ヶ峰北1784mP）（鳩ヶ湯～下小池はMTB、下山は往路を戻る）
メンバー	YAMADAさん、しゅうさん、Mitaさん、Matuやん、oba（５名）
天　気	曇り後晴れ

４／５
行動時間
06:33 鳩ヶ湯 07:35 下小池 09:48 幅ヶ平 11:40 稜線1600m 12:32～13:20 雲石(1784m) 15:05 下小池 15:30 鳩ヶ湯

打波川沿いの県道は鳩ヶ湯温泉で通行止、ここからは山スキー装備を担いでMTBでアプローチです。途中の激坂でヘロヘロになりながらも約１時間の自転車漕ぎでなんとか下小池のキャンプ場に到着、この先は雪の着いた林道を歩いて打波川の上流へ向かいます。当初の計画では三ノ峰南西尾根を登って三ノ峰を目指す予定でしたが、三ノ峰南西尾根下部のあまりの雪の少なさに計画変更、打波川対岸の刈込池周辺台地から東へ登り白山主脈付近の県境稜線を目指すことにします。

鉄橋を渡り対岸の急斜面を際どく登ればブナの大木の林立する台地幅ヶ平です。樹林越しに願教寺山の険悪な北壁が威圧的に立ちはだかるのが見えます。初めて見る幅ヶ平の静寂の雰囲気は実に感動的です。台地を東に進むと徐々に広い谷状地形になり、やがて樹林が薄くなってくると広い谷の左岸側片斜面をトラバース気味に登るようになってきて、朝はまだ雲が多かったですがこの頃になれば雲も切れ、左手前方には三ノ峰の壁が見え始め、振返れば奥越の山々も見えてきます。

傾斜がきつくなった片斜面を慎重にトラバース、稜線直下の急斜面にジグを刻み1600mの稜線に登り着けば、三ノ峰から続く白山主脈南方の山々の素晴しい景観がお出迎え、銚子ヶ峰のピークが目の前に見えます。せっかくここまで来たのだから白山主脈のピークを一つ踏もうということで一番近くの雲石(銚子ヶ峰北1784mP)を目指すことにします。元気なMatuやんだけが銚子ヶ峰のピークを目指して直登コースを登っていきました。

素晴しい景観を望みながら広大尾根の最後の登りで雲石のピークに到着。ここまで来れば三ノ峰の向うに真っ白な別山がお出迎えです。南に目をやれば石徹白から続くお馴染みの越美国境の山々がズラリと居並ぶのが全て見え、西には奥越の山々と、積雪期のこの場所でこんな景色を見るのは初めてのことで大感動！！もう言葉もありません。

昼食休憩の間にMatuやんとも合流、下山はほぼ往路を戻ります。日当りの良い広大尾根は適度なザラメ雪の快適な滑降でしたが、北向きの片斜面に入るとモナカ気味の難儀な雪でけっこう苦労の滑りになりました。帰りの林道では山菜等を摘みながら下小池に戻り、最後のチャリンコダウンヒルをこなして無事鳩ヶ湯に帰還です。

今日はスキーでのダイナミックな滑降はそれ程ありませんでしたが、なんといっても未知のルートを探るのは実に新鮮で、それに白山主脈南方の山々が連なるあの素晴しい景色が見られただけでも来た甲斐があった充実の山スキーでした。