2002/06/15 十津川支流K川本流 |
各地の河川では鮎釣りも解禁されそろそろ渓も人が少なくなっているだろうと思い、久しぶりに渓魚の顔でも見に行こうと山釣りに出かけた。まずは昨年何度も通って遊ばせてもらったK川本流への今シーズン初釣行となった。 6/15 ■メンバー oba(単独)
川に降り立ったところには野猿(昔、川を渡るのに使った人力ケーブル)の跡が残っていて、こんな山奥でもかつては人が生活していたことがしのばれる。川の水で顔を洗い久しぶりの気持ちのいい川の水の感触を味わう。ここのところ雨がほとんど降っていないようで水量はかなり少なく水は澄み切っている。
やはり魚の出はかなり悪く、また出ても毛鉤の手前でUターンばかり。しかし周りの緑は目にも鮮やかで川の水も澄み切っていて、この水の中を歩くのが実に気持ちがいい。毛鉤を振り込みながら歩いていくとまもなく大堰堤に到着。この堰堤前のプールでは以前はけっこう魚が出たものであるが、何度毛鉤を打ち込んでも全く反応無し。ここで朝食とすることにして、コンロを出しお湯を沸かしてスープとおにぎりを食べる。朝食後はコーヒーを入れてのんびりと休憩。
3月の解禁以来釣り師に攻められ続けてスレ切った魚は、そう易々とはへっぽこテンカラ師の毛鉤をくわえてはくれない。このあたり、アプローチの悪さもあって、それほど釣り師も入らないところであるが、それでも河原には釣り師が捨てたゴミが時々目に付く。ここはやはり一度大雨が降って魚の活性が上がってそれまでの釣り師の攻めが全てリセットされて誰もこのあたりに来なくなってからでないと、私らのようなへっぽこテンカラ師には釣れそうもないな〜、となかば諦めの境地。
川の流れは適度に段々の落ち込みと淵が連続するいい感じになっているのだが、何度竿を振ってもこう釣れないと本当にいやになる。いいかげん疲れてきて景色のいい所で休憩。休憩していたら眠くなってきたので木陰で昼寝することにした。ザックを枕に河原で大の字になって寝転がる。まだそれほど虫も鬱陶しくないので気持ちよく眠れて1時間以上も寝込んでしまった。
今日は釣果の方は貧果に終わったが、久しぶりの川の水の中を歩くのは気持ちがよく、河原での昼寝も実に気持ちがよかった。しかし、テンカラでこう釣れないと注意力散漫になってきて、魚が出ても合わせるのを忘れて呆然と見ているだけになってしまい、本当に疲れた1日であった。しかし私にとっての釣りシーズンはこれからなので、まずはボウズでなかっただけでもヨシとしなければ、という思いと供に帰途についた。 END |