入口ゴルジュで撤退、野江股谷
この連休は、谷中泊で台高の谷を楽しむ予定だったが、台風襲来予報に振り回され、やむなく11日日帰りで蓮の野江股谷へ行くことになった。しかし、台風直後の水量の多さは半端ではなく、入口のゴルジュを覗いただけで撤退となってしまった。

山 域 (台高)櫛田川水系蓮川野江股谷(入口のゴルジュで撤退)
場 所 三重県南西部
日 時 2004年10月11日(月)
コース 出合→不動滝→イガミ滝、ここで撤退、往路を出合へ戻る
メンバー Taqさん、あめのうおさん、oba(3名)
天 気 晴れ


(デジカメ不調で写真を喪失してしまったため、写真は全て、Taqさん、あめのうおさん提供のものを使用させていただきました。)

10/11


林道脇の枝沢も凄い迫力
前夜いつもの青田川発電所で小宴会後泊。横を流れる木屋谷川の音が凄い!こりゃ水量の多さは半端じゃないぞ!

江馬小屋谷林道は所々崩れていて中程で車両通行不能。ランクルで行けるところまで入りあとは徒歩で野江股谷出合へ。

入口付近から大岩ゴロゴロの間を白泡轟々と凄い量の水が流れ落ち遡行は困難を極める。大岩を苦労して乗越しながら前進。苦労しながらしばらく進むと両岸が立ち狭まってきてどうやらゴルジュのお出まし。

両岸が狭まった廊下が大きく右折していたが、先頭のTaqさんがその右折の奥を見た途端「ウワ〜ッ・・・」と叫ぶ!廊下はその先で更に90度左折しており、その奥から凄まじい水しぶきが。左岸をヘツリ恐る恐る覗いてみると、岩壁の間から不動滝(10m)が凄い水量で落下していた。

不動滝右岸のいやらしい巻きで滝の落ち口に出たが、その先に更に釜を従え井戸のような壁に囲まれた岩壁を裂くようにイガミ滝(10m)が待ちかまえていた。イガミ滝左側のガリー状岩壁はなんとか登れそうであったが、滝の落ち口へはどう見ても突破不能。周囲はほぼ垂直に壁が立ち、ここは不動滝下まで戻り大巻きするしか越えられないことを悟る。


水煙を上げ不動滝が落下

岩を裂き落ちるイガミ滝
ここで戻って大巻きしても、この先この水量では途中で時間切れとなること必至なので、今日のところはこれにて撤退することに決定。30mロープ2本繋ぎの懸垂下降で不動滝上から下降。あとは沢通しに出合まで戻る。

時間が余ったので、江馬小屋谷に入り行合の奇景を見物。スメールで温泉、ビール、昼寝などして帰路についた。


野江股谷は、沢登りの記録も少なくあまり知られていないようであるが、蓮の他の名だたる谷と比べても全く遜色のない名谷であることが、今回入口ゴルジュを覗いただけだがわかった。水量の多さのため今回は入口で撤退となったが、チャンスがあれば必ず再訪してみたい谷となった。


不動滝上から懸垂下降

奇景、江馬小屋谷の行合
蛇足
デジカメ写真をたくさん撮ったが、帰宅して見てみようとしたら、メモリーカード(xD-Picuture-Card)のわけわからんエラーが出て写真が全て喪失!なんてこっちゃ!

END