白山で今季ラストスキー

GWの山スキー遠征も終わり、もう一度ぐらい何処かへ山スキーに行きたいと思っているうちに5月も下旬になってしまい、とりあえず白山あたりなら何とかなるだろうと、室堂1泊での白山山スキーを計画しました。ギリギリになってバタバタとメンバーが集まり、珍しい4人組で今季ラストスキーへ行ってきました。
山 名 加賀白山(2702.2m)
場 所 石川、岐阜県境
日 時 2005年5月21日(土)〜5月22日(日)
コース 5/21 別当出合→甚ノ助小屋→黒ボコ岩→室堂→御前峰→転法輪谷→室堂(泊)
5/22 室堂→万才谷→甚ノ助小屋→別当出合
メンバー 伊能さん、ごましおさん、柴門さん、oba(4名)
天 気 5/21 快晴  、  5/22 雨後曇り

(写真の一部は、伊能さん提供のものを使用させていただきました。)

5/21
■行動時間
06:30 別当出合    08:55 甚ノ助小屋    10:57 黒ボコ岩    12:00〜12:30 室堂    13:05〜13:45 御前峰
転法輪谷上部滑降後登り返し    15:05 室堂

1750m付近でやっとスキーを履く

甚ノ助小屋上部斜面を登る

今夜の宴会食料等を分担し別当出合を出発。雪は思っていたよりもかなり少ないようで、中飯場を過ぎても雪はなかなか現れない。やっと標高1750m付近に来て雪が切れなくなってきたのでシール歩行に切り替える。

甚ノ助小屋を経て黒ボコ岩経由で登ったが、体調不良、睡眠不足による高度障害が出ているのか、体がすごく重く足が全然前に出ない。こんなシンドイ思いの白山は最近にないことだった。

黒ボコ岩で御前峰を望む

黒ボコ岩付近から別山を望む

とりあえず御前峰登頂

東面を見れば、雪面はかなりいい状態

かなり遅いペースでやっとのことで室堂着。腹ごしらえをしたあと御前峰へ向かうが、これも重い足を引きずりながらの亀歩行。しかし、御前峰から東面斜面を覗けばかなりいい状態の雪面にやはり心が躍る。写真を撮ったり長い休憩の後、室堂へ一足先に帰る柴門さんと別れ、3人で転法輪谷へドロップ。

転法輪谷上部は素晴らしいザラメ斜面。アッという間に標高差350m程滑り降りる。もっと滑っていきたいところであるが、登り返しがシンドイし明日もあるし、ということでここらあたりで登り返すことにする。

室堂でとりあえずビールで乾杯の後、柴門さんが準備してくれた豪華鍋を囲んで早い時間から宴会突入。今シーズンの反省やら来シーズンの思惑やらの、時間が過ぎるのを忘れる山スキー談義に花が咲き、いい気持ちになりながら床につくことができた。

転法輪谷上部を滑る(伊能さん)-1

転法輪谷上部を滑る(伊能さん)-2

転法輪谷上部を滑る(ごましおさん)-1

転法輪谷上部を滑る(ごましおさん)-2

転法輪谷上部を滑る(oba)-1

転法輪谷上部を滑る(oba)-2

5/22
■行動時間
09:00 室堂    万才谷滑降    10:50 甚ノ助小屋    12:25 別当出合

朝起きて外を覗くとガスで何も見えない。まもなく雨も降り出す。予想よりもかなり天候は悪化している模様。これでは東面は諦めざるをえない。ゆっくりと朝食を済ませ出発を遅らすも小雨は続き全く視界は良くならない。仕方なく万才谷経由で下山することにして、ガスで全く視界が効かない中を室堂発。

弥陀ヶ原から万才谷へ入る斜面も深い縦溝でガタガタ状態。滑っていても足が疲れるだけで全く面白くない。万才谷下部でトラバース道へ出るのに、視界が悪く少々右往左往したが、なんとか甚ノ助小屋着。

これより下はただスキーを履いて下降しているだけ。標高の高い所の雪は多めであるが下部の雪解けはやはり早い。この状態では白山のスキーもおしまいだなあ、という感強し。

登りでスキーを履いたのと同じ所でスキーを外す。別当出合にはかなり早い時間に降りてきてしまったので、市ノ瀬の永井旅館でゆっくりお風呂をいただき、まだ明るい時間のうちに帰阪することができた。

2日目が予想以上に天候悪化となり、こんなことなら1日目にもっと東面を滑っておけばよかった、と何度もぼやいてしまいましたが後の祭りです。ラストスキーとしてはいささか消化不良気味でしたが、なんとか怪我もなく無事今シーズンも終えることができたのは何よりでした。白馬鑓や毛勝方面にでも行けばまだスキーもできそうですが、まあこのへんが潮時です。年々体力との相談になってきますが、また来シーズンの雪の季節が来るまで、とりあえずは今季終了となりました。

END