六呂師宿谷川から経ヶ岳へ

経ヶ岳は、先日隣の北岳へは行ったのですがが本峰には登っていなかったので、今季中にはぜひ登りたい、ということでYAMADAさんお薦めの六呂師から宿谷川のルートで行こうと計画していたところ、YAMADAさんチームの猛者連7名も加わることになり、ワイワイ賑やかに登ってきました。
山 名 経ヶ岳(1625.2m)
場 所 福井県北部(奥越)
日 時 2005年3月27日(日)
コース 六呂師青少年自然の家→宿谷川→左岸のブナ林→杓子岳→経ヶ岳本峰
→池の大沢→杓子岳、往路を戻り下山
メンバー YAMADAさんしゅういちさん、はまさん、文さん、北さん、たちようさんかとさん
Taqさん、BAKUさん、oba(10名)
天 気 快晴

(写真の一部は、Taqさん、BAKUさん提供のものを使用させていただきました。)

3/27
■行動時間
07:10 青少年自然の家     08:30 宿谷川左岸のブナ林    10:00 杓子岳    11:20 経ヶ岳本峰
11:55〜12:30 池の大沢    13:22 杓子岳    14:45 青少年自然の家

六呂師の青少年自然の家駐車場で準備していたらYAMADAさんチームも続々と到着。快晴の空の元総勢10名の大所帯で出発。25日、26日とけっこうな降雪があったようで、今日は気温も上がりそうでまたまた超重新雪になりそう。

宿谷川から見上げると杓子岳の稜線が見える

左岸側の気持ちのいいブナの疎林

杓子岳稜線の下には広大な斜面が広がる

対岸の保月山の恐ろしげな雪稜

宿谷川に降り、右岸崖のトラバース、徒渉等をこなし、左岸側の急斜面を登るとなだらかなブナの疎林になってきて、林道を横切ると広大斜面が杓子岳の稜線まで続いていた。

谷を挟んで対岸に見える保月山は雪屁が発達しけっこうえげつない雪稜になっている。広大斜面は上部にくるほどに斜度は増し、ジグザグシール登高でがんばって杓子岳のピーク(1450m)に到着。

中岳の山腹を巻き経ヶ岳本峰を目指す

所々氷化した本峰直下の最後の斜面に取り付く

ここからは稜線伝いにスキーを進め、中岳(1467m)右側の山腹を巻き、クトー(スキーアイゼン)を装着して経ヶ岳本峰への最後の斜面に取り付く。所々氷化した急斜面を登り切って経ヶ岳本峰に到着。360度の絶景。白山も遠く霞んで見えていた。

経ヶ岳本峰登頂

大休止は本峰南西側にある台地池の大沢ですることになり、本峰から池の大沢までのスキー滑降。本峰ピークからのスタートは45度はあろうかという急傾斜。斜面は新雪が日差しに照らされてあちこちで点発生小雪崩が起きていて雪玉がゴロゴロで見るからに恐ろしげ。

oba、BAKU等は慎重を期して稜線を少し戻り斜面にエントリーしたが、後のほとんどの人達はピークから直にドロップしたようだ。凄いなあ〜ようやる!

池の大沢で恒例の雪のテーブルを囲んでの楽しい宴会。ビールが旨い!

休憩後、再びシールを装着し登り返し。中岳の山腹で往路のトレースに戻りそのまま進んで再び杓子岳へ。ここでシールを剥がし広大斜面の超重新雪滑降開始。

登りの時は綺麗であった斜面が、なんと今は新雪が緩んであちこち点発生小雪崩の小デブリだらけ。モナカ雪よりはマシであるが雪玉ゴロゴロの滑りにくい斜面を苦労して滑る。

下部のブナの疎林では傾斜が緩くてスキーが滑らず疲れる。しかしここは今度はパウダーの時期にぜひ来てみたいと思わせる素晴らしい所だ。

経ヶ岳本峰頂上からの滑降ライン
(クリックすると拡大画像が表示されます)

杓子岳ピーク直下を滑る

雪玉ゴロゴロの斜面を滑る

ブナの疎林の悪雪を滑る

高度を下げ谷に降りるとあちこちで水流が現れ、1カ所徒渉をこなして青少年自然の家へと続く道に出て、滑らないスキーを漕ぎながら進むと駐車場の車が見えてきた。

ザラメ雪を期待して行った経ヶ岳で季節外れの思わぬ降雪にまたもや悪雪となってしまいましたが、YAMADAさんお薦めの宿谷川から経ヶ岳へのルートは、なるほど素晴らしいルートでした。途中の左岸側ブナの疎林から杓子岳へと続く広大斜面は、もっと雪のいい時期にぜひ再訪してみたいものです。

END