チャオ御岳から継子岳北面シュート

GW山行以降なかなか山へ行けないうちにどんどん雪は少なくなり、関西から日帰りで山スキーへ行くのも難しくなってきて、白山あたりで滑り納めとしたいところですが白山への道路事情は絶望的。このまま山スキーシーズンが終わってしまうのはどうも尻切れトンボだな〜、と思っているところにYAMADAさんから御岳方面へのお誘いが。う〜ん御岳周辺ならギリギリ日帰り範囲か、と雪があるのかどうか不安でしたが思い切って出かけることにしました。
山 名 (御岳)継子岳(2858.9m)
場 所 岐阜県北部
日 時 2006年5月21日(日)
コース チャオ御岳スノーリゾートスキー場から継子岳往復
メンバー YAMADAさん秀一さん、中さん、KATOさん、宮さん、oba(6名)
天 気 快晴

(写真の一部は、YAMADAさん提供のものを使用させていただきました。)

5/21

■行動時間
08:38 ゲレンデボトム    09:40 ゲレンデトップ    12:55〜13:50 継子岳頂上
15:00 ゲレンデトップ    15:20 ゲレンデボトム

チャオ御岳のゲレンデボトムから見上げる継子岳(ママコダケ?)はやはり雪が少ない。なんとか雪が繋がっている急傾斜のルンゼが見えるが、あんな所滑ることができるんかいな?と不安半分でとにかく出発。

緩斜面のシール登高1時間弱でゲレンデトップ着。ここからはかなり密な樹林の尾根をほぼ真南方向に赤布を付けながら登る。

正面に継子岳を見ながらゲレンデをシール登高

樹林帯を抜けたがすぐにハイマツ帯に行く手を塞がれる

樹林帯を抜けたら雪の斜面に出たがすぐにハイマツ帯が行く手を塞ぐ。ここから右手に見えていた雪の付いたルンゼへ移るのにハイマツの密薮に突入せざるを得なくなる。少しの距離のヤブこぎだがスキー板があるためにかなり苦労。ヘトヘトになってやっとのことで雪の斜面に降り立つ。

ルンゼはかなりの傾斜で頂上直下まで雪が続いている。シール登高の限界に近い傾斜の斜面を喘ぎ喘ぎ登り、途中両岸が狭まり傾斜が更に強まった所でついにスキーを担ぎピッケルを出す。下を見ると、う〜んけっこうな斜度やなあ〜。スリップしたら止まりそうにないなあ〜。なかなかの高度感に少々緊張。

シール登高の限界に近い急斜面の登高

途中からスキーを担ぎ登る

四ノ池、摩利支天山、剣ヶ峰を望む

乗鞍岳もかなり雪が少なくなっている

再び雪面が広くなったが、面倒なのでスキーを担いだまま左岸側のガレ場に沿ってツボ足で登る。もうお昼もかなり過ぎているが頂上はまだか?と思いながら喘ぎ登り続けると、傾斜が緩くなり雪が切れてやっとのことで今季最高標高2858.9mの頂上へたどり着いた。

少しモヤがかかっているが360度の展望。時間も遅いのでいつもの宴会は省略。行動食を適当に腹に入れ下山準備。スキー板を手に持ってガレた岩場を少し歩き雪の繋がったルンゼの上に出る。

35度以上はありそうなけっこうな斜度が下まで続いている。しかし雪は絶好のザラメ雪なのでそれほど恐怖感はない。いざ滑降開始。両岸が狭まった危険地帯は横滑りを多用し通過。やっと緊張感から解放されて広い斜面に出ると皆思い思いのフリー滑走。快適ザラメ斜面に歓声が上がる。

登りで苦労したハイマツ帯の密薮を再び通過し、樹林帯をのんびり滑り降りるとゲレンデトップの建物が見えてきた。誰もいないゲレンデ斜面をかっ飛ばし最後の滑降を楽しんで無事ゲレンデボトムに到着。

いざ急傾斜ルンゼの滑降開始

両岸狭まった危険地帯を通過

絶好ザラメ雪の快適滑降(秀一さん)

かっ飛びスプリットボーダー(KATOさん)

今日は頂上からゲレンデボトムまで標高差にして1000m以上滑ったことになり、好天に恵まれて、この時期としては予想外の滑降ができたことにまずまず満足。しかし、チャオ御岳は予想していたより遙かに遠くて、関西から日帰りで行くのはかなりしんどかったです。

もう一度くらい何処かへ山スキーへ行きたいですが、週末毎に天候が悪いことが続いているし、もう無理かなあ〜?そうこうしているうちに梅雨になってしまいそうだし、そろそろスキー道具を片付けないといけないかなあ〜?う〜ん悩ましい!

END