和泉葛城山周回コースでミニオフ

いつもネット上でおつきあいいただいている同じ和歌山在住のふうまさんと、5月の稲村ヶ岳以来久しぶりに御一緒に山へ出かけることに話がまとまり、うちの家からすぐ近くの裏山、和泉葛城山(858m)の粉河・西川原からの周回コースに行って来ました。和歌山県側からの和泉葛城山は皆さんあまりおなじみでないようですが、ヤブ山派にはけっこう面白いコースなんで再度紹介してみます。


■コース概要
□2001/10/14
西川原→落合→西谷川林道→三俣→コースケ滝谷西尾根→和泉葛城山
→紀泉高原スカイライン→ログハウス→地獄谷西尾根→地獄谷出合→鎌垣林道
→落合→西川原

ルート概要図はこちら

■参加者
・ふうまさん  ・oba  (2名)


■行動時間
09:00 西川原林道脇  09:10 落合  09:55 三俣  11:10 和泉葛城山頂上
12:10 ログハウス南のヘリポート  13:55 地獄谷出合  14:20 落合  14:30 車に戻る


(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

朝8時半にふうまさんと待ち合せ、私のランクルで粉河に向う。西川原の賀茂神社前を通り北へ延びる林道に入り、林道脇の空地に車を止めて準備をして出発。まもなく林道が二つに分れる落合に着く。左は鎌垣林道で下山時はこちら側に出てくるはず。右の西谷川林道の方に進む。

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前方の山上に
見える無線塔
右手に西谷川の流れを見ながら林道をテクテクと歩いていくと、やがて前方遙か山の上に和泉葛城山頂上近くの無線塔が見えてくる。林道歩きが小一時間続きいいかげんいやになる頃、左手にトガ尾の登り口を見送り進むと、橋を渡って流れは左側に変り、日不見谷、コースケ滝谷、西谷川本谷の三つの谷が出合う三俣に到着。このあたり、林道のヤブもかなり茂っていて目指すコースケ滝谷西尾根の取付き点はかなりわかりにくい。日不見谷、コースケ滝谷を見送り、西谷川本谷にある小堰堤の少し上流にあるかすかな踏み跡から西谷川本谷に降り、対岸に渡り密集したヤブをかき分けてコースケ滝谷左岸に行き、堰堤の手前でコースケ滝谷を対岸に渡るとそこに上に登る登山道がある。

ここで立ったまま一息入れて高度計を330mに合わせて登高開始。これより高度差約500mを一気に登る急登が始る。最初は雑木林の中をつづら折れに付けられた道を登って行くが、やがて薄暗い杉林の中の急斜面の直登にさしかかり、ブッシュ、木の根をつかみ、スリップしないように斜面にキックステップよろしく靴を蹴り込み、喘ぎ喘ぎ登り続ける。休憩する場所もなくしゃにむに登り続け、高度700mを過ぎるあたりでようやく傾斜が幾分緩くなるが、更に登り続けるとクマザサの茂る緩い斜面が現れ、周りは明るい雑木林に変り頂上も近いことがわかりホッとする。ここで小休止とし、かなり汗をかいているので水分を補給する。車の音やなにやら騒々しい音楽が聞えてきて、頂上付近は相当の賑わいであるようだ。

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キャンプ場の裏に
飛出す
少しの休憩のあとクマザサをかき分けて行くと頂上キャンプ場の裏手に飛出した。キャンプ場では多くのオートキャンパーがくつろいでいたが、その脇を通り抜け、人だかりでいっぱいの茶店の前を通り、頂上へ至る石段を登り和泉葛城山頂上に到着。
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頂上で、ふうまさん
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ブナ林の中の遊歩道
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色付きは未だ早い
ブナ林
この頂上から大阪側斜面には気持のよいブナ林が広がっているので、ブナ林の中の遊歩道を周回して元の茶店前に戻る。騒々しい頂上付近は早々に退散して、車道を西へしばらく行ったところにあるログハウス南のヘリポートまで行ってから大休止にしようと話がまとまり、紀泉高原スカイラインの車道を西に向って歩きだした。車道は車の往来が多くてボーッとしていると車に跳ねられそうだ。和泉葛城山はすっかり車で行く行楽の山になってしまったな〜。歩いて登ってる我々がバカみたいに見えるなんて、ちょっとおかしいんと違うかい。

車道をしばらく歩いて粉河ハイランドパークのログハウスに着き、そこから南に少し下ったところにあるヘリポートで大休止。ここはほとんど人が来ないし静かでいい。お湯を沸かして私はスープを作っておにぎり、ふうまさんはラーメンの昼食を食べ、時間はたっぷりあるのでコーヒーも沸かしたりして、のんびりとしばし談笑しくつろいだ。

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ヤブをかき分け
下山する
休憩のあと、ヘリポートの南のヤブをかき分けて行くとやがて明瞭な道が現れ、この道を下山。下山の道は登りの道とは違って傾斜は緩くのんびりと歩けるので、いろいろと談笑しながら歩くことができた。しかしこの道はやっぱりあまり人は歩いていないようで、所々ヤブで覆われていたり、蜘蛛の巣やらが道を塞いでいる所があり、油断していると顔が蜘蛛の巣だらけになってしまう。どんどん下って行って、鎌垣林道の地獄谷出合に降り立ち、時間もまだ早いので地獄谷の流れのほとりでしばらく休憩。あとは林道を歩いて落合に戻り、林道両側のミカン畑等を眺めながらのんびり歩いていくと車が見えてきて、本日の和泉葛城山周回コースは無事終了となった。

和泉葛城山の和歌山県側の登山道はいくつかあるがどれも歩く人は極めて稀で、どこもヤブで覆われたり、取付き点が不明瞭な所ばかりだが、その分静かな山歩きが楽しめるので、大阪側登山道の喧噪に飽きた人にはお薦めだ。でも、頂上付近のあの喧噪はもうどうしようもないよな〜。

ふうまさん、これに懲りず、御近所のよしみでまたお誘い下さいませ。お天気も良く1日楽しませていただきました。どうもありがとう。

END