大峰主稜核心部の大展望、天和ノ山

大峰山脈の弥山から天川村川合へ至る長大な尾根の中ほどの、栃尾辻から西方向に派生している支尾根に、天和ノ山(てんなのさん 1284m)というピークがあるが、ここからは、弥山・八経ヶ岳から釈迦ヶ岳に至る大峰主稜核心部の峰々の大展望が見られる、ということなので登ってみることにした。


■コース概要
2001/11/23
天川和田→川瀬峠→天和ノ山 往復

ルート概要図はこちら

■参加者
oba (単独)

(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

11/23
■行動時間
07:50 天和橋  08:40 5番目鉄塔  09:25 稜線尾根に出る  09:35 川瀬峠
10:15 天和ノ山頂上  (下山は往路を戻る)  12:40 天和橋

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和田発電所
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5番目鉄塔でやっと
展望が開ける
早朝家を出て天川村に向い、川合から天ノ川沿いに南下、和田発電所の少し先の神社横に車を止めて準備をして出発。天和橋を渡り右手の山道に入る。しばらくは薄暗い人工林の中の急登が続くが、5番目の送電線鉄塔に着くとやっと北側の展望が開け、下に発電所や和田の集落が見えた。

ここから尾根の左側斜面をトラバース気味に進み、途中山ヌケ跡を慎重にトラバースし、6番目の鉄塔の手前で右手の急斜面にジグザグに付けられた踏み跡をたどり急登を続けると、1183mピークと天和ノ山を結ぶ稜線尾根に出る。
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ひっそりとした川瀬峠
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木の枝はすっかり
葉を落し冬景色
ここで左に進路を取り、人工林と自然林の混ざった冬枯の景色を見て落葉をカサコソと踏みながら先へ進む。このあたりからは右手に釈迦ヶ岳の秀麗な姿が木の枝越しに見え隠れするようになる。しばらくで川瀬峠に到着。ここからは大塔村篠原に至る道が別れている。

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木の枝越しに
稲村ヶ岳が望める
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天和ノ山頂上
尾根上の踏み跡をそのまま進みピークをふたつ越えると右手が刈取られ展望が開けたところに出る。そこからは目の前に大峰主稜の核心部の峰々がズラリと横並びに見られて実に壮観な眺めだ。この眺めは後で楽しむことにしてとりあえず天和ノ山の頂上を踏む。天和ノ山頂上は木々に囲まれあまり展望は利かないが、前方の木の枝越しに先日登った稲村ヶ岳、大日山の特徴のあるシルエットが望めた。
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大峰主稜の大展望

頂上での写真を撮ってから先ほどの展望の開けた所に戻り、あらためて大展望を楽しむ。左は頂仙岳から弥山、八経ヶ岳、そのまま稜線をたどり釈迦ヶ岳まで、大峰主稜の核心部の峰々をこれだけズラリと横から眺められるのはちょっと他にはないぞ。弥山・八経ヶ岳の巨大な山体に深く刻まれた谷々が集り舟ノ川の渓谷を作り出している様も手に取るように眺められる。実に素晴しい景観だ。ここで行動食、飲物を採って座り込み、この素晴しい景観を楽しみながらのんびりと休憩した。

休憩の後大展望に満足して、下山は往路をそのまま戻り、まだ時間も早いので途中の鉄塔下の平坦地でのんびりコーヒーを沸かして休憩する等したりして、天和橋に戻った。まだお昼過ぎで時間も早いし温泉にでも入って帰ろうと思って天ノ川温泉に行ったが、連休初日とあって駐車場はすごい車の量で入りきれない車が橋の所まで順番待ちしている有様なので、温泉は諦めて帰路に就いた。

天和ノ山は大峰主稜からは離れたところにあり登る人も少ない地味なピークにすぎないが、その大峰主稜の大展望は特筆もので一見の価値ありだ。今日は絶好の好天で連休初日にもかかわらず結局誰にも出会うことなく、あの大展望を独り占めして楽しめたことには大満足の山行であった。

END