晩秋の上多古阿古滝道 |
2週続けて休日が野暮用でつぶれて山へ行けなくて気が滅入っていたところ、Taqさんが、大峰上多古本谷沿いの地図上の点線道を歩きに行こう、というので同行してきましたが、これがなかなか面白くて1日充分遊べました。
11/14 上多古川林道は台風の影響かかなり荒れ気味。林道終点手前で車を置き歩きだす。7時30分。対岸の勝負塚山付近の紅葉が真っ盛り。
「まだこんなところにおったの?」 「ちょっと寝坊してしまって、アハハハ・・・」だって。 3人と別れて谷沿いある踏み跡をたどるが途中で斜面が崩れていて踏み跡は消えていた。地図上の道はここから尾根に取り付いているので適当に上へ登って行くが、どんどん傾斜は増していきやがて岩尾根に出てしまい、上を見るとちょっとザイルなしには登る気がしない壁にぶち当たってしまった。 これはダメだと一旦戻りひとつ手前の支尾根が傾斜が緩そうなのでそれに取り付く。しかし傾斜が緩そうに見えたのは下部だけで、どんどん傾斜が増していき、とうとうザイル無しでの崖登りをする羽目に。崖は岩壁の上に泥と苔が張り付いているというイヤらしいもので、腐った立木をつかんでかろうじて立っていた泥苔がベロッと岩から剥がれて、危うく転落しそうになったりと肝を冷やすこと数回。下を見下ろしたら、こりゃ落ちたらただごとでは済まんわなあ〜、こんなのオモシロ過ぎるやんかあ〜・・・・、とかなんとか言いながらとにかく上へ上へと這い上がる。
道は、山の鼻をいくつか巻きながらトラバース気味に続いており、阿古滝の少し手前あたりと思われる谷の源頭がとても雰囲気のいい所だったのでここで大休止。腹ごしらえなどして時間もお昼を回っていたのでここで引き返すことにする。 下山は概ね往路をたどったが、登りで登った崖付近は左手の壁を避けて尾根をたどっていったがやはりどこを行っても壁ばかりで、ザイル無しではちょっと降りる気がしない。地図を見ながら思案して、地図上927mピークのある尾根まで登り返すことにして急斜面を登って行ったら、仕事道と思われる明瞭な道が出てきてそれをたどっていったら矢納谷出合へあっさり降りることができた。15時。
中庄温泉で汗を流して帰路途中立ち寄った某中華料理屋で、「チーム砂かけ婆」+Wの会某氏の3人組とまたまた遭遇。上多古谷本谷は時間切れで阿古滝谷へエスケープし我々と同じ道を下山してきたとのこと。やっぱり茶屋ノ谷出合へ降りる道というのはもう無くなってるのかなあ・・・・ しかし、ほとんど人に会うこともない静かな晩秋の大峰の雰囲気はなかなかええもんです。今日歩いた道は、上多古方面の沢を登った際の下山路として使えるので、来シーズンには上多古本谷をぜひ山上ヶ岳まで登り詰めてみたいものだ。 END |