連瀑帯が楽しい大黒谷 |
十津川村川津付近で風屋ダム湖に入っている谷に大黒谷という谷があります。ダム湖の対岸にある小黒谷はけっこう知られていて記録等も多く見られるのですが、大黒谷は、ネットで検索してみてもほとんど記録が見られず、唯一紀峰山の会の最近の記録があっただけです。実は、小生はこの谷の源流部には山釣りで何度か入ったことがありまして、釣りで入る場合は、下流部は滝やゴルジュが連続しているのでいつもパスしていたのですが、今回ここを遡行してみようと入ってみました。メンバーは、齢110歳コンビ+美女(??)2名の珍4人組でした。
8/22 前夜、110歳コンビは猿谷ダムサイトの休憩所で前夜泊、翌朝美女(??)2名と合流。当初は旭ノ川本流で泳いで遊ぼうということであったが、お天気が悪く寒そうなので大黒谷に行先を変更、車2台で大黒谷出合へ。
8時過ぎに入口の堰堤を越えて入渓。崩壊地を右に見て、大岩ゴロゴロのゴーロ帯を進むと深そうな釜を持った5m斜瀑。かなり水量が多くこれは無理と右岸の小道に逃げる。 小滝、大岩を超え、所々で腰まで浸かりながらの徒渉で快調に進むと、壁が立ってきてゴルジュの様相。しばらくして周りをぐるりと側壁に囲まれた2段8m滝が出現。ちょっと手が出そうにないので思案の末右壁から巻くことに。念のためザイルを出して木の根を頼りにかなり上まで上がり左手へトラバース。
再び谷床に降りたらすぐに6m斜瀑。滝身の右手を快適に登ると、これ以降次から次と5〜10m程度の滝やナメが連続する連瀑帯となる。ほとんどの滝が快適に直登できてけっこう面白い。 難しいところはほとんど無く、次々と出てくる滝をこなしていくとやがて平凡な流れとなり左から大きな枝谷が入る二俣となる。ここでお昼前だったのでお茶を沸かして大休止。
obaはこの二俣より上部は釣りで何度も入ったことがあるが、たいしたものもなく沢登りとしての面白味には欠けるのでこれにて遡行終了とすることに決定。 休憩後、右岸側にある杣道を下降。大雨の影響か所々道が崩れている所もあったが慎重に通過、13時半頃無事出合へ戻る。 大黒谷下流部は、大きな滝こそはないが、ミニゴルジュ、連瀑帯はそれほど困難もなく登ることができるもので、沢登り初級者でもよき同行者がいればけっこう楽しめる谷だと思います。右岸側に杣道があるのでいつでも逃げることができるし、入門者向け沢登り教室などを行うにも絶好の谷でお薦めです END |