5/6  双六小屋から大ノマ乗越を経て新穂高へ


行動時間
06:15 モミ沢出合テント場発    07:50 双六小屋    08:30 双六谷滑降スタート
09:00 大ノマ分岐    09:55 大ノマ乗越    10:20 大ノマ乗越から滑降スタート
11:20 左俣谷林道滑降終了    12:30 新穂高


4時半頃起床。朝食、荷物のパッキングをして出発。今日も快晴。ほんとうにこの3日間申し分のない晴天続きだ。モミ沢をシール登高で直登する。朝のうちは固い斜面も日が昇るに連れて徐々に緩んできて快調にシールが利く。モミ沢上部に来ると徐々に傾斜が増してきて広い斜面になってくる。右手方向にトラバース気味に登ると双六小屋が見えてくる。

双六岳周辺はどこもかしこもシュプールだらけだ。ここ数日多くの山スキーヤーで賑わったことが伺える。小屋はGWの営業を終えてもう閉めるということで、お湯だけもらって少しの休憩で出発する。

小屋の裏手から双六谷に滑り込む。谷の中はシュプールだらけでそれが轍になって凍っているので滑りにくいことこの上ない。轍をよけながら滑るのでスピードを出せずにあまり快適な滑りとは言えない。標高2000m付近で左手にトラバース気味に滑り大ノマ乗越への分岐に到着。

ここで、スキーをザックに着けて大ノマ乗越への最後の急登。大ノマ乗越への急斜面はあちこちデブリだらけで、斜面の左手側をステップを刻みながらゆっくりと登る。約1時間の急登で大ノマ乗越に到着。目の前に槍ヶ岳が姿を現し感激の一瞬だ。

さぁ、いよいよ今回の痛快ツアーも終了間近、最後の大滑降だ。大ノマ乗越から急斜面に飛び込む。上部急斜面をクリアーするとやがて広い適度な傾斜の大斜面が広がっている。最後の滑りを存分に楽しみながら降りる。左俣谷に入ると右岸側をトラバース気味に滑り、左俣谷最後の橋の所で実質の滑降終了。

後はデブリの山を越えたり歩いたりしながら左俣谷林道に出て雪を拾い拾い滑りながら、わさび平小屋の少し先で林道の雪もなくなりスキーを外す。もう少し林道を滑ることができると思っていたが、今年は雪解けがかなり早いようで仕方なく後はスキーを担いで林道をテクテクと歩く。この3日間靴擦れにもならなかったのに、この林道歩きで足に豆ができてしまった。

(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
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早朝のモミ沢を
シールで登る
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モミ沢上部、稜線が
見えてくる
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双六谷に滑り込む
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大ノマ乗越への急登

大ノマ乗越からは
槍ヶ岳が目の前に
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滑降終了地点で
一息入れる

足並みの揃ったメンバーとスキーの機動力を駆使してこそ可能なロングコースを、好天が味方してくれて計画通り走破できた。5/2の降雪の後でどこもかしこもデブリだらけで滑りの方はもうひとつであったが、ルートはまさに、「新・日本のオートルート」と呼ぶにふさわしい素晴らしい山スキーツアールートであった。また、新型分割式スノーボードで参加したNIさんの素晴らしいボードでの登りと滑りのテクニックも存分に披露してもらった。こうした登り、滑りが連続するロングツアーではボードはかなり不利だと思われるが、我々スキー組に互してのNIさんの並はずれたパワーには全く敬服した次第です。

END