奥美濃の定番山スキーコース  野伏ヶ岳


越美国境(福井・岐阜県境)には白山山脈南部の山々が峰を連ねている。その中で野伏ヶ岳(のぶせがたけ)(1674m)は、このあたりの定番山スキーコースとして関西の岳人にもよく知られている。今年は残雪が多くて、まだまだこのあたりでも山スキーが楽しめそうだと訪れてみた。

■コース概要
□2001/04/07  石徹白→和田山牧場跡→ダイレクト尾根→野伏ヶ岳→
北東尾根→和田山牧場跡→石徹白

ルート概要図はこちら

参加者
・oba (TRAB PUMA DRIVE + FRITSCHI DIAMIR + NORDICA TR9)
・TM (TUASKI EXCALIBUR + FRITSCHI DIAMIR + NORDICA TR9)

■行動時間
07:15 石徹白出発      09:00 和田山牧場跡      10:10 ダイレクト尾根稜線
11:50 野伏ヶ岳頂上      13:10 北東尾根滑降       14:00 和田山牧場跡
15:50 石徹白に戻る

 
4/7
今週末の天気予報は土日とも雨の予報であったが、6日金曜日になって土日は絶好の晴天になるという予報に変わり、急遽6日の晩、野伏に行こうと出発。大阪を出て約4時間で奥美濃の最奥地、石徹白(いとしろ)に到着。

仮眠の後、朝5時半頃起床。準備をして林道をスキーにシールを付けて歩き出す。所々雪が切れていてスキーを外したり履いたりを何回も繰り返す。樹林の中の緩いダラダラ登りの林道歩きにいいかげんうんざりした頃、突然前方が開け和田山牧場跡に到着、目の前に野伏ヶ岳が秀麗な姿を現す。

休憩の後、広い雪原の南端の大黒山を巻くように回り込み、野伏ヶ岳の頂上へと続くダイレクト尾根に取り付く。尾根側面の急斜面にシールでジグザグを刻みダイレクト尾根稜線上に出て、後は尾根通しにひたすら登り、小さな雪屁を越え、最後の斜面を踏ん張ると頂上に着いた。
(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
[nobuse001.jpg]
和田山牧場跡で
野伏ヶ岳を望む
[nobuse002.jpg]
ダイレクト尾根から
小白山を望む
[nobuse003.jpg]
後一踏ん張りで
頂上だ
[nobuse004.jpg]
野伏ヶ岳登頂
気温はかなり高く風もほとんど無い。まるで5月のゴールデンウィーク頃のようだ。のんびりと大休止を取り、360度の展望を楽しむ。

かなり長い休憩の後、ビンディングと兼用靴を滑降モードに切替、滑降開始。ダイレクト尾根と北東尾根の間の急峻なルンゼは、途中亀裂が観察されたしデブリも出ていたので敬遠、北東尾根を滑ることにする。雪はザラメが腐ったグサグサの悪雪。しかし連続ターンもそこそこ決まり滑りにくくはない。北東尾根をしばらく滑って左手の広い斜面に入りそのまま尾根北側の斜面を滑り降りる。この斜面は30度ぐらいの適度な傾斜が続く素晴らしい斜面だ。

このまま滑り降りていくと推高谷に入ってしまうので、谷の水流の音が聞こえるあたりで右手にほぼ等高線沿いにトラバースし和田山牧場跡の雪原に出る。ここで、時間もまだ早いし、お天気もいいのでのんびりお茶をわかしティータイム。

ティータイムの後シールを装着し広い雪原をダラダラ歩き、林道の手前でシールを剥がし、後は林道を所々ストックでこぎながら直滑降、林道入口の車の所に戻る。
[nobuse005.jpg]
遠くに白山の大屏風
が見える
[nobuse006.jpg]
頂上から小白山方面
を望む
[nobuse007.jpg]
頂上直下の斜面
を滑る-1

頂上直下の斜面
を滑る-2
[nobuse008.jpg]
北東尾根の滑降-1
[nobuse009.jpg]
北東尾根の滑降-2
 
北東尾根の滑降-3
 [nobuse010.jpg]
のんびりティータイム
途中出会った地元の山スキーヤーの話では、今年は近年にない雪の多さで、残雪が多かった昨年よりも更に雪が多いそうだ。この調子だったら、このあたりの山スキーもまだまだ4月いっぱいは充分楽しめそうだ。

END