悪雪も楽し野伏ヶ岳

岐阜奥美濃といえば何とかのひとつ覚えの野伏ヶ岳、その野伏に飽きもせずまたまた今シーズンも行ってきました。同じ日にYAMADAさん達は銀杏峯・小葉谷でフェイスショット連発だったそうで、実に羨ましい限り。実は我々も銀杏峯を考えていたのですが、今回我々のグループに初参加のメンバーが一人いたため、勝手知ったる野伏にしたというわけです。結果は、雪質はもうひとつでしたがまぁまぁ楽しめました。

■コース概要
2002/03/09
石徹白→和田山牧場跡→ダイレクト尾根→野伏ヶ岳→北東尾根→和田山牧場跡→石徹白

■参加者
TM (テュア・エクスキャリバー + フリッチ・ディアミールII + ノルディカ・TR12)
MN(ロシニョール・アルプス4000 + チロリアTRB + ノルディカ・TR12)
oba (トラーブ・ピューマドライブ + フリッチ・ディアミールII + ノルディカ・TR9)
(3名)

(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

3/9
■行動時間
07:30 白山中居神社  09:00 和田山牧場跡  10:30 ダイレクト尾根に出る
12:00 野伏ヶ岳登頂  13:20 北東尾根滑降開始  14:10 和田山牧場跡
16:00 白山中居神社


いつもどおり前夜発で2時半頃に石徹白白山中居神社に到着。仮眠後準備をしてシールで林道を歩きだす。林道入口は大勢の山スキーヤーが準備をしていて、既に先行しているグループもいくつかある模様。新雪が積った林道もトレースバッチリで、結構速いペースで和田山牧場跡に到着。

ここで、日差しが強いので日焼止を塗ったり、色々と用足しやらで時間を食ってしまい、ダイレクト尾根への取付が10時頃になってしまった。暑いくらいの日差しなので雪質の悪化が心配。

尾根の遙か上部に先行パーティーが登っているのが見える。ダイレクト尾根取付きの登りで、ワカンの7人パーティーを追越す。この後、先行の単独テレマーカーのお兄さんと追いつ追われつで相前後しながら登る。途中、このテレマーカーのお兄さんと立話。

お兄さん「今日はどこ滑るんですか?」
TM氏「北東尾根へ行こうかと思ってるんやけど。」
お兄さん「この前の時は今日みたいな日に北東尾根はフカフカパウダーだったよ。」

このひとことで今日の滑降コースは北東尾根に決定。

上から先行の3人組がスキーで降りてきた。強い日差しに照らされてボコボコになった雪にかなり手こずっている模様。しかし、なんでこの日差しが強い時に雪質悪化必至の南面を滑ってくるんだろうな〜、もったいない。

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野伏ヶ岳頂上にて
12時丁度に登頂。あまりにいいお天気なので頂上で大休止。遙か向こうには御岳、乗鞍、穂高連峰も望むことができた。

1時間以上のんびり休憩したところで滑降開始。北東尾根には先ほどのテレマーカーのお兄さんのシュプールがあるのみ。上部はパウダーが硬くパックされたシュカブラ帯。デコボコ段差が大きく、まるでモーグルバーンみたい。それでもけっこう気持よく滑っていると、下へ降りるほどにシュカブラは無くなったが、雪面は表面だけが固まっているモナカ雪に変化してきた。
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北東尾根の滑降
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シュカブラ帯を滑る-1
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シュカブラ帯を滑る-2


こういう雪は雪に逆らわず自然体で滑るしかない。私とTM氏はこういう雪はけっこう慣れているので何とか無難に降りていったが、今回我々のグループに初参加のMN氏はかなり手こずっている模様。下で待っていると「こんな雪は手も足も出ません」と嘆きながらMN氏が降りてきた。まぁ、山スキーはこんな雪の方が多いからね〜、フカフカパウダーなんてそう滅多に当りませんで〜、と一同苦笑。
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和田山牧場跡にて
野伏をバックに

和田山牧場跡に戻ったところで、あまりにポカポカ陽気なので、コンロを出してお湯を沸かしのんびりコーヒータイム。この後スキーにシールを付けて牧場跡を横断、林道入口でシールを剥がし、後は林道を直滑降で下山。

降雪の後だったのであわよくばパウダーを、と密かに思っていたけど、そうはいかなかった。でも、モナカ雪を自然体で滑るのも山スキーの面白さだ、と妙に納得した今回の野伏ヶ岳でした。
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和田山牧場跡を横断
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和田山牧場跡から
望む野伏ヶ岳
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和田山牧場跡から
望む薙刀山


しかし、帰りの東海北陸道の渋滞には参った。ふぅ〜・・・・疲れた〜・・・・

END