悪天候・悪雪の大渚山・雨飾山

このお彼岸の連休前半でちょっと遠出して、海谷山塊の名山、大渚山・雨飾山へ遠征してきました。お天気があまり良くなく、大渚山はなんとか登れましたが、雨飾山は途中で撤退でした。

■コース概要
2002/03/21
小谷温泉→湯峠→大渚山東峰 往復 小谷温泉泊
2002/03/22
小谷温泉→1127m林道分岐地点→ワセ沢→雨飾山南尾根P4 往復

■参加者
TM (テュア・エクスキャリバー + フリッチ・ディアミールII + ノルディカ・TR12)
oba (トラーブ・ピューマドライブ + フリッチ・ディアミールII + ノルディカ・TR9)
(2名)

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3/21
■行動時間
07:40 小谷温泉  10:20 湯峠  11:25 大渚山東峰  12:00 湯峠上のコルで大休止
14:00 小谷温泉


前夜発で早朝4時過ぎに小谷温泉、山田旅館駐車場に到着。少しの仮眠後準備をして、山田旅館の女将さんに挨拶して旅館裏手の急斜面に取り付く。

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疎林の中を
シールで登る
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雨飾山の姿が
見えてきた
朝のうちはまだ晴れていて、雑木の疎林の中の気持ちのいい斜面をシールで登る。やけに気温が高く、早くも雪はグサグサ状態。やがて林道に出てしばらく進むと、迫力ある形の大渚山が左手に、雨飾山の特徴ある形が右手に見えてきた。

湯峠からしばらくアップダウンを繰り返して、大渚山の頂上直下三角雪壁の右手に取り付きシールでジグザグを切って登る。傾斜はかなりきつくなり、斜面左手に横切るように斜登高を続け、頂上尾根の南側に登り着き、しばらくで大渚山東峰に到着。ここまで誰にも出会わず、今日はどうやら一番乗りの様子。空はすっかり曇り空に変わり風も強くなってきたので、写真だけ撮ってさっさと下山することにする。

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湯峠付近から望む
大渚山
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大渚山東峰頂上で
雨飾山をバックに
せっかくの大斜面もグサグサ、ズブズブの湿雪・腐れ雪で滑りも全く面白くない。途中出会った後続パーティーからの情報では熱湯方面は雪崩でズタズタということなので、湯峠経由で往路を戻ることにする。

途中、湯峠手前のコルで大休止をしていたら、こんな時間からいくつかのグループが登って行った。お天気が悪くなりそうなのに皆さんのんびりとしていていいのかしら、といらぬ心配をしていたらまもなく雨が降り出す。シトシト雨の中のグサグサ雪を適当に滑り降りていったら、小谷温泉よりかなり上の昔のスキー場跡の所に降りついた。後は雨の林道をトボトボと歩き小谷温泉に戻る。


3/22
■行動時間
06:20 小谷温泉  08:00 1127m林道分岐地点  08:40 雨飾山南尾根
09:40 雨飾山南尾根P4  10:30 登山口の小屋横で大休止  12:00 小谷温泉


朝早めの出発だが、出るときから空は曇り空。天気は悪くなるという予報に気分は重いが、とにかく林道をトボトボと歩きだす。林道に雪はなく、栃の木停を過ぎてやっとシール歩行になる。

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前方に雨飾山を見ながら
林道を歩く
いいかげんいやになる林道歩きに飽きてきた頃、やっと1127m林道分岐地点を経て登山口に到着。ここから左手のワセ沢右岸をトラバースして雨飾山南尾根に取り付く。細く急傾斜の尾根を細かくジグザグを切って登り続けて、やっと傾斜が緩くなってきたところで、目の前に見えていた雨飾山の姿がたちまちのうちに濃いガスに覆われていった。P4に登り着いた頃にはガスはますます濃くなりほとんどホワイトアウト状態。雪までチラチラと降り出す。

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ガスの中P4で撤退
ここであっさりと撤退に決定。少しの休憩の後、登ってきた急斜面を、ホワイトアウトの中、トレースを頼りに悪雪に苦労しながら滑り降り、登山口の小屋の所に戻ったところで大休止。後は林道を直滑降で降り小谷温泉に戻る。この後、山田旅館でお風呂をいただき帰途についた。

今年はとにかく雪溶けが異常に早いようで、昨年の今頃とは大違いのようです。大渚山・雨飾山は山スキーではメジャーなルートなので一度は行っておかないと、と思って出かけたのだが、雨飾山はまたの機会にということになってしまった。とにかく関西からはほんとうに遠いので、はたして次の機会はいつのことになるのであろうか・・・・

END