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■行動時間
07:30 猿倉 14:10 白馬山荘(泊)
白馬岳を目指す
大勢の登山者 |
葱平の急斜面を登る |
前夜発徹夜で車を走らせて猿倉に朝5時頃着いたが、臨時駐車場は既に満杯、やむなく道路脇の空き地に駐車。少しの仮眠後準備をして出発。大雪渓は大勢のスキーヤー、登山者で大賑わい。
大雪渓の登りは何度登ってもほんとうにウンザリする登りだ。しかし、ほとんど眠らずに猿倉から白馬山荘までの標高差1600mの登りはさすがに応えた。もうヘロヘロで白馬頂上へ行く気力もなし。夜の天気予報では4日、5日とも悪天の予報。最悪明日大雪渓を下山か?といささか気分も萎え気味。
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■行動時間
行動なし 白馬山荘で終日停滞 白馬山荘(泊)
予定では、柳又谷や周辺で1日遊ぶつもりであったが、朝から土砂降りの雨。5日好天の天気予報を信じて本日はあっさり停滞に決定。外は雨、風とも極めて強く全く外へ出る気がしなかった。しかしこの悪天の中を登ってくる登山者が結構いることに驚いた。皆さんご苦労様。
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■行動時間
09:10 白馬山荘 12:00 白馬鑓ヶ岳 13:40 白馬鑓温泉
14:50 小日向のコル 16:05 猿倉
朝目が覚めたときも外は土砂降りの雨で台風並の強風が吹き荒れていた。予報では好天になるということなので出発を遅らし天候の回復を待つ。やがて雨も止み雲も切れかけてきたが、風は極めて強く、強風というより烈風という方がふさわしい。あまり条件はよくないがとにかく出発。しかし、外へ出るとザックに付けたスキーが烈風にあおられてヨロヨロ、先が思いやられる。
縦走路から望む
白馬岳、旭岳 |
白馬鑓頂上
直下を登る |
この日杓子、白馬鑓方面を目指した山スキーヤーが何組もいたようであるが、多くはあまりの烈風に大雪渓下降に変更した模様で、白馬鑓に向けて出発したのは先行2人パーティーと我々2人、後続2人パーティーの3組のみ。しかし後続2人は途中で引き返したようで、しつこく鑓まで粘ったのは結局2組だけであったようだ。
途中烈風に吹き飛ばされそうになり、耐風姿勢のまま身動きできなくなることが何度もあり、鑓まで相当の時間がかかってしまった。杓子沢のコルでは凄まじい烈風に吹き飛ばされそうになるのを堪えて岩に這いつくばって身動きできず、風が少し弱まったのを見計らってジリジリと匍匐前進。
白馬鑓ヶ岳頂上
横の肩にて |
やっとのことで白馬鑓登頂。下降点は頂上から少し下ったコルからにしてしばらく下降。頂上にいたときは少し収まっていた風がこの頃また吹き荒れてきた。これではザックからスキーを外して履くこともできない。しばらく耐風姿勢をとったまま立ち往生。仕方なく鑓温泉分岐まで下降して、登山道を少し下降したところで風をよけてやっとのことでザックを下ろすことができた。
稜線から少し下ったここでも風は極めて強く、時折小さな氷の粒がバラバラと顔に叩き付けられる。大急ぎで滑降の準備をして大斜面に飛び出した。一昨日、昨日の2日間の苦労が全て集約された大滑降の開始だ。雪は雨をたっぷりとふくんだ重いザラメ、しかし滑りにくくはない。適度な傾斜が延々と続く夢のような大斜面にシュプールをつけることができて大満足。
白馬鑓ヶ岳滑降-1 |
白馬鑓ヶ岳滑降-2 |
白馬鑓ヶ岳滑降-3 |
上部急斜面をじっくりと味わいながら滑り鑓温泉到着。ここでしばらく休憩したあと、下部の緩斜面を快適に飛ばし、小日向のコルへ少し登り返して、最後に長走沢滑降のおまけが付いて、長走沢出合の林道までスキーを履いたまま戻ることができた。あとは林道をストックでこぎながら滑り、猿倉の駐車場でジ・エンド。
小日向のコルへの登りで
杓子沢のコルを
見上げる |
小日向のコルで
滑ってきたルートを
振り返る |
小日向のコルから
白馬岳を望みながらの
最後の滑降 |
3日間かかって白馬鑓の斜面を滑っただけという極めて効率の悪い山スキー山行になってしまったが、これも自然が相手の山スキーだからこういうこともあります。鑓の斜面の滑り自体は雪質もそれほど悪くもなく大満足でありました。今シーズンは雪解けが極めて速く、そうそう遠方までの遠征を何度もすることもできないので、これで今シーズンの私の山スキーもおしまいになりそうです。スキーのオフシーズンはまた例年の如く、紀伊山地の山でへぼテンカラを振っての山釣りと薮山歩きで過ごします。
END
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