パウダーまみれの取立山

昨シーズン取立山に初めて行って今度はぜひパウダーのシーズンに、と思っていたが、金沢の早川さんの猛烈ラッセルレポを見てちょっと恐れをなしていて、先日は近場の伊吹山でお茶を濁したりしていたが、2、3日前にかなり雪も降っているようなので、とりあえずはと恐る恐る出かけてみた。

■コース概要
2002/01/26
東山いこいの森から取立山前衛峰往復

■参加者
oba (トラーブ・ピューマドライブ + フリッチ・ディアミールII + ノルディカ・TR9)
(単独)
(サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

1/26
■行動時間
07:30 国道157号  09:20 林道終点広場  10:20 稜線  11:30 前衛峰手前で撤退
11:50 稜線直下で休憩  12:15 滑降開始  12:25 林道終点広場  13:50 国道157号


朝から曇り空で午後からはお天気が崩れるという予報なので、なるべく早い時間に下山しなければと準備をする。朝7時半に国道157号東山いこいの森前に停めた車の所を出発。雪の上に立ったらいきなり腰まで埋り、苦労してスキーを履いて、こりゃ先が思いやられるわい、と思ってシールで歩いていると、なんと完全除雪されている林道に出会い仕方なくスキーを外して除雪終点までテクテク舗装車道を歩く羽目に。林道は工事のためキャンプ場まで完全除雪されていた。

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新雪の林道を登る
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広場から見る
加越の山々
キャンプ場の除雪終点からは、昨日の朝まで降っていたと思われるかなりの新雪が積ったノントレースの斜面を、スキーを履いて脛上まで、ツボ足では股までのラッセル。結構な時間と体力を消耗し、これでは頂上までは難しいかもと思い、前回の時は3時間少々で頂上まで行けたが、今回は登り4時間で行ける所まで、と決めてとにかくひたすらラッセル登高を続ける。

林道終点の広場を経てつづら折れの登山道にほぼ沿って登り、稜線に出たときは昨年の時よりかなり時間がかかっていた。これより前衛ピークの急斜面に取付くが、風が強く雪面はクラストして表面はバリバリ、上に乗ればズボッと埋りスキーを履いていても膝上まで、ツボ足になれば腰まで埋るという最悪のモナカ雪。ストックを突くとストックがマルマル全部埋ってしまうという有様に悪戦苦闘。

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ラッセルしながら
登山道を登る
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稜線に出たら目前に
前衛峰の急斜面が
つこくシールで登るがキックターンもままならず、かといってスキーを外せば腰まで埋って遅々として進まず。急斜面で雪まみれになってもがいているうちに時間は過ぎてもう少しで傾斜が緩くなる、という所まで来たがすでに時間はリミットの11時半間近。

この調子では頂上まで行くのはまだかなり時間がかかりそうなので、なるべく早い時間に下りのパウダー斜面を楽しむ方が得策、とさっさと登るのを諦め、雪面をならして平らな場所を作り下山の準備をする。バリバリモナカの急斜面は無難な斜滑降キックターンでなんとか切抜け、稜線下の風の当らないところでザックを下ろして腹ごしらえ。

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林道終点広場で
休憩
ここからはつづら折れ登山道をショートカットしながらノントレースのパウダー斜面が楽しめて、アッという間に林道終点広場に到着。下山途中に出会った3人の山スキーヤーから「朝一番のラッセルご苦労様、ラッセル泥棒してすみません」と言われ苦笑。

けっこうなラッセルで消耗し、頂上までは行けなかったが下りではそれなりにパウダーが楽しめてまぁまぁ満足して帰途についた。帰りの高速では予報通り土砂降りの雨になり、早めに下山してよかったよかった。大阪から4時間もかからずに来れる山で、今時分はけっこうパウダーが楽しめて、また条件のいいときにぜひ来てみたいと思った取立山だった。

END