悪雪に苦戦、銀杏峯・妙段谷

このところ週末になると天候が悪くなり、先々週予定していた銀杏峯をこの週にスライドしたのですが、またしても雨の予報。しかし朝には雨は上がるだろうという見通しで計画通り決行しました。

【山 域】銀杏峯
【場 所】福井県北部
【日 時】2003年 2月23日(日)
【コース】志目木谷林道入口→志目木谷東尾根→主稜線1260m
     下山は登った尾根東側の妙段谷を滑降→林道→志目木谷林道入口
【参加者】Taqさん、BAKUさん、ごましおさん、N君、oba (5名)
【天 気】
曇り後晴

2/23
■行動時間
07:42 林道入口  08:45 尾根の取付   10:50 主稜線1260m  12:20まで大休止
12:30 滑降開始  14:30 林道入口

前夜発で、志目木谷林道入口付近の道路脇でテント泊。朝、福井のYAMADAさんチーム6名もやって来た。我が隊が準備でモタモタしている間に、YAMADAさんチームはさっさと出発。我が隊もあわてて出発。

林道をシール歩行で進む

尾根に取り付き樹林の中を登る

林道歩きしばらくで尾根に取り付き、あとは急登の連続。周りは真っ白のガスの中、景色もなにも見えずひたすら尾根を忠実に登り続ける。この尾根は昨年はパウダーを満喫した所だ。樹林も疎らで滑るのにも絶好の尾根である。

尾根の急登2時間程で主稜線に到着。だだっ広い大雪原の主稜線はガスに包まれ真っ白け。とりあえずエネルギー補給。

雪のテーブルを囲んで大宴会
YAMADAさんチーム、我が隊の合計11名が揃った所で、福井チーム恒例の、雪のテーブルを囲んでの大宴会の始まり始まり。次々と酒類や食べ物が出てきて我々はいつもながら目を白黒。いや〜、いつもお裾分けに預かってばかりで申し訳ないです。

長〜い大休止の後、この視界の悪さでは当初予定の志目木谷を滑るのは止めた方が良かろうということになり、ではどこを滑るべぇ〜、としばし鳩首会談。今まで記録の無い、登った尾根の東側の谷を一度降りてみよう、ということになる。

スキーのシールを剥がし、兼用靴、ビンディングを滑降モードに切替、準備していると見る見るうちに空が明るくなりガスが晴れた。と思うまもなくまたガスに覆われる。また青空が出てしばらく視界が良くなったがすぐにまたガスが湧いてくる。こういうことを何度も繰り返すうちに、空模様は明らかに快方に向かっているような気配であった。

一瞬の晴れ間に素晴らしい景色が

これから滑る斜面を覗き込む
稜線から少し尾根上の広い斜面を下る。かなり水分を含んだ重い新雪は幾分モナカ気味でかなり手強い。少し高度を下げた所で右手にトラバース、東の谷に入っていく。谷の上部は樹林も疎らな広大斜面であった。しかし雪は超重雪でスキー操作が思うようにいかない。滑っているうちに空はすっかり晴れ上がってきた。それにしても福井チームの若い衆はこんな悪雪もなんのその、元気一杯の高速ターンでかっ飛ばす様はちょっと真似ができない。

稜線直下、手強いモナカ雪の滑降

谷の上部は広大斜面が広がる

空も晴れたし、雪は悪いがやはり滑りは楽しい。重い雪にスキーが突き刺さって転倒したりと、かなり苦戦しながらもこうして雪にまみれて遊ぶのは実にいい気分だ。しかし下部へ来る程に雪は更に湿ったスラッシュ状の雪になり、崩れた雪がロールケーキ状の大きな雪玉になって落ちていったりするのはかなりスリリングであった。


スラッシュ状の雪がロールケーキ状に崩れる
やがて登りに使った林道の上部にうまく出て、登りの尾根への取り付き点に到着。ここから少々薮っぽい尾根を木にぶつかりそうになりながら下り、あとは林道を飛ばして、太股がパンパンになったころ林道入口に戻ることができた。

今日滑った谷は、YAMADAさんが調べたところによれば「妙段谷」というそうだが、上部の広大斜面は雪が良ければなかなか楽しめる斜面だ。しかし全体的に傾斜はかなりきつく、雪崩の危険も高いと思われるので雪質の見極めが難しい。

銀杏峯は尾根良し、谷良し、いくつものルートを取ることができる、本当に素晴らしい山スキーの名山である。最近とみに関西の岳人の間で人気が高まっているようで、この日も関西ナンバーの車を何台も見かけた。志目木谷林道入口では前日から三重のよっしさん達も泊まっておられ、この日は志目木谷上部まで登って志目木谷を滑ったそうで、少しだけお話しすることができた。よっしさん、また機会が有ればどこかで御一緒しましょう。

END