御前岳前衛峰パウダーに狂喜乱舞!!

4/5、6と焼山北面台地を計画していたのですが、5日の天候予想があまりに悪いのでやむなく中止。替わりに、岐阜県飛騨白川村白弓スキー場から御前岳を目指しました。ここも岐阜ケルンがおろさんがパウダーの穴場として紹介している所で、残雪期なら御前岳まで行けるのでは?と出かけました。

【山 域】御前岳前衛峰(1735m)
【場 所】岐阜県北部
【日 時】2003年 4月6日(日)
【コース】白弓スキー場→谷状斜面→尾根上1350m→1735mピーク
         野々俣谷源頭部を滑降して登り返し、下山は往路を戻る。
【参加者】りかあさん、伊能さん、oba (3名)
【天 気】快晴

4/6
■行動時間
06:45 白弓スキー場最下部    08:50 尾根上1350m    10:45 1735mピーク
大休止後、野々俣谷源頭部で遊ぶ    12:40 尾根上1350m下降点    13:15 白弓スキー場
(写真の一部は、りかあさん提供のものを使用させていただきました。)

いつも通り東海北陸道ひるがの高原SAで朝まで仮眠していたが、夜通し強風が吹き荒れていて寒そう。朝、白弓スキー場に移動し準備後出発。3月早々既にクローズのスキー場の下半分は全く雪が無く、スキーを担いで登り、上部では雪が付いていたのでシールで登る。スキー場トップに近づくと新雪が現れ、この様子だと山はかなりの雪が積もっていることが予想された。


スキー場トップから谷状斜面を登る

雪壁を突破、尾根上に這い上がる
スキー場トップから前方の谷状になった斜面をシールのジグザグ登高で登る。谷は結構開けていてそれほど登りにくいということはない。だんだんと新雪が深くなり苦しいラッセル登高が続く。上方に尾根のラインが見えてくると徐々に傾斜はきつくなり、尾根上に出る所は雪屁の出た雪壁になっていた。トップのりかあさんがもがきながら這いずり上がるように雪壁を突破。後続をスリングで引き上げ、無事尾根上1350mに到着。

ここからは、広い尾根上をブナの疎林の中の気持ちのいい登りが続く。雪はかなり深くなり、最初は足首あたりのラッセルだったが、そのうち脛あたりのラッセルになってくる。しかし、この界隈の山は、中腹部のブナの林と上部の針葉樹林の雰囲気が本当に素晴らしく、登りの疲れを癒してくれる。木々についた樹氷が日の光に照らされてキラキラと光り、幻想的な世界が広がり、右手後方には白山本峰の真っ白な勇姿、その前には三方崩山の迫力ある姿が望まれた。


素晴らしいブナの林

白山本峰と手前の三方崩山
尾根上1616m地点に着いた頃、時刻は10時になっており、ラッセルしながらのこのペースでは御前岳はとても無理と判断、御前岳のピークは早々に諦め、左側に見える野々俣谷源頭部の斜面があまりに素晴らしいのでここで滑って遊ぼうとobaが提案。全員すぐに意見が一致。とりあえずキリのいい尾根上1735mピークまで行くことにする。

1735mピークに到着する頃には風もほとんど収まり空は快晴、本当に気持ちよく休憩することができた。大休止の後登ってきた尾根を少し戻り、野々俣谷右俣源頭部に歓声を上げて滑り込む。雪は膝位のパウダー。まさに極上パウダーに狂喜乱舞!!あまりに美味しいので、一度登り返して別のラインでもう一本パウダー漁り。大の大人が3名、キャーキャーと歓声を上げてはしゃぎまくっていた。もう一度尾根まで登り返し、今度は尾根上の樹林を縫っての気持ちのいい滑り。スキー場下降点の尾根上1350mに到着。雪壁の少し手前でなんとかスキーで降りられそうな所を見つけ、横滑りと斜滑降でスキー場へと続く谷に入る。


樹氷の林に舞う(りかあさん) その1

樹氷の林に舞う(りかあさん) その2

極上パウダーに狂喜(伊能さん) その1

極上パウダーに狂喜(伊能さん) その2
ここからは少し重めの新雪滑降。極上とはいかないがこの時期としてはマァマァの雪である。谷は結構広くて木々の間も広く、それほど滑りにくいということはない。下部へ降りてくると足がかなり疲れてきてスピードオーバーで木にぶつかりそうになり大転倒。ヨレヨレになりながらスキー場トップに到着。最後のデザートにスキー場上部斜面をかっ飛ばして、本日の思わぬパウダーに狂喜した山行も無事終了となった。このあと、平瀬温泉共同浴場で汗を流し、渋滞もなくなった高速道路を快適に走り、まだ明るいうちに帰阪することができた。


極上パウダーにご機嫌(oba) その1

極上パウダーにご機嫌(oba) その2
4月のこの時期に、こんなパウダーに出会うことができるなんて、今日は、当初予定の焼山北面は流れたがおつりがあって余りある大当たりの1日であった。今シーズンは、日照岳に始まって、この界隈の山に4度も訪れたが、どの山も本当に素晴らしい雰囲気でとても気に入ってしまった。来シーズンはまたパウダー漁りにせいぜい通わせていただきますので、どうか宜しくお願い致します。

END