5/3  白山東面台地滑降、転法輪谷滑降


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■行動時間
07:20 室堂    07:55 御前峰    08:25 東面台地滑降    東面台地1800m付近で滑降終了後登り返し
11:15 転法輪谷2500m付近から滑降    転法輪谷1800m付近で滑降終了後登り返し
14:40 室堂


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再び御前峰に登る
今日も快晴。朝、ゆっくりと準備して出発。御前峰までスキーを担いで夏道を登る。白山奥宮の祠でお賽銭を上げ今回の山行の安全を祈る。

朝早い時間であるが、東面のため朝日に照らされた斜面の雪は既に適度に緩んでいた。スキーを履き御前峰頂上から雪の付いた急斜面を慎重に御前峰・剣ヶ峰のコルまで降り、そこから白山東面台地滑降へドロップイン。雪は最高の極上ザラメ。夢のような大滑降に胸が鳴る。上部はカール状急斜面だがすぐに傾斜は緩くなり、適度な傾斜の広大斜面を滑って右寄りの尾根に乗る。

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スタート地点の急斜面を見上げる
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東面台地の素晴らしい斜面が続く
全く人の気配がない広大斜面がどこまでも続く。素晴らしい、最高の斜面だ!!素晴らしい大斜面を1人で貸切で最高の気分。どんどん滑降を続けると傾斜は緩くなり、まさに台地状のスキー天国のような地形だ。更に下降するとまた適度な傾斜の斜面が続く。このまま白水湖まで滑っていきたいところであるが、後の登り返しが大変なので標高1800m付近で滑降終了とする。

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左御前峰、右剣ヶ峰、
この間のコルからドロップイン
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中間部は岳樺の点在するスキー天国
静寂の東面台地で感動の余韻に浸りながら休憩。その後シールを装着、ほぼ滑ったコース沿いに登り返す。しばらくは岳樺がまばらに点在する雰囲気のいい斜面が続き、やがて遙か上方に御前峰と剣ヶ峰のピークが見えてくる。あのコルから滑ってきたのだ、と、改めて感動。

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のんびりとしたくなる静寂の台地
尾根の上部へ登ってくると左側に転法輪谷の斜面が見えてきた。登っている途中、御前峰頂上から転法輪谷へ1人のスキーヤーが滑り降りるのを目撃。転法輪谷の斜面があまりにおいしそうな斜面なので、次は転法輪谷を滑ることに決める。

尾根上2400m付近から左手の転法輪谷へ向けてトラバースし、2500m付近から転法輪谷滑降スタート。これも上部はかなりの急傾斜であるが、すぐに傾斜は緩くなり、中間部から下は緩斜面が延々と続く。これまた広大斜面の独り占め。あまりの素晴らしさにもう言うこと無し。

滑っていく途中、単独者が登り返してきたのに出会い少しだけ話をする。(2日間で東面で出会ったのはこの単独者のみ。)その後、転法輪谷1800m付近で雪面がガタガタに荒れてきたので滑降終了。

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吸い込まれるような転法輪谷の
上部斜面

転法輪谷源頭部を見上げる
休憩後、転法輪谷を登り返し室堂へ戻ることにする。概ねシールで直登できる程の斜面であるが、谷の源頭部付近はシール登高の限界のような急斜面になり、腐ったザラメ雪がズルズルと横滑りし苦労したがなんとかシールとクトーで登り切った。


転法輪谷上部の広大斜面
その後、ほぼ等高線沿いにスキーを進めると室堂が見えてきた。今日の室堂周辺は大勢の登山者で大賑わい。室堂から正面に御前峰を見上げて左手の雪面はスキーのシュプールだらけ。今日の室堂は50人位の宿泊者で大混雑。食事の準備も落ち着いてできないので、さっさと夕食をすませる。今日は山スキー談義をする話し相手もいないので、横になって、グループ登山者の楽しそうなはしゃぎ声を聞いているうちに眠くなってきた。


5/4  大白水谷滑降、別当出合へ下山 へ続く