GWの白山東面以来山スキーから足が遠のいているうちにどんどん雪はなくなっていき、このまま山スキーシーズンが終了では寂しいので、名残雪を求めて今シーズン最後の山スキーにまた飽きもせず白山に日帰りで行って来ました。今回は、白山は初めてのTaqさん、あめのうおさんが同行ということもあり、あまり無理はぜず東面は割愛、とりあえず御前峰登頂を優先し万才谷ルートで下山ということで終了としました。しかし、やはり関西から白山の日帰りというのはかなりしんどかったです。
【山 域】加賀白山(2702.2m)
【場 所】石川県
【日 時】2003年 5月25日(日)
【コース】別当出合→甚之助小屋→黒ボコ岩→室堂→御前峰
下山は万才谷から甚之助小屋経由で別当出合に戻る
【参加者】Taqさん、あめのうおさん、oba (3名)
【天 気】曇り後晴れ
5/25
■行動時間
05:30 別当出合 07:35 甚之助小屋 08:55 黒ボコ岩
09:30 室堂 10:45 御前峰
11:40 弥陀ヶ原東端で大休止 14:00 甚之助小屋 14:50
別当出合
(写真の一部は、Taqさん、あめのうおさん提供のものを使用させていただきました。) (サムネイル画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
今日は早朝5時半には行動開始。今回あめのうおさんはボードで参加。各々スキー、ボードを担ぎ別当出合を出発、雪のない夏道をゼーゼーいいながら登る。しかし雪が無い!!中飯場まで来ても全く雪が無い。GWから3週間の間に雪は想像以上に減っていた。中飯場からしばらく登ったところでやっと道に雪が出てくるようになり、標高1700mあたりでやっと雪が切れなくなってきたのでシール登高に切り替える。
スキーを担いで
黒ボコ岩目指して登る |
御前峰登頂 |
朝から空は雲がかかり結構風も強い。甚之助小屋に着く頃にはガスがかかり後方の別山も見えなくなっていた。甚之助小屋前で休憩していたら、前日から白山に入っていて下山してきた囲炉裏村の2FUさんに遭遇。上はガスなので早々に下山してきたということを聞き、こりゃ今日の空模様はかなり怪しいかなと意気消沈。
ここからの登りのルートを右のエコーラインか左の黒ボコ岩経由か、どちらにしようかと迷ったが、右手ルートはどうも雪が切れているようなので、ここはあっさりと黒ボコ岩まではスキーを担いで登るほうがよかろうと判断、再びザックにスキーを付ける。
黒ボコ岩の急登を喘ぎながら登り弥陀ヶ原の端に着いた頃には空はかなり明るくなり、どうやら空模様は快方に向かっている気配。ここからはシール登高で室堂へ登り、風が強いので室堂の御前荘へ入ってしばし休憩。
御前峰から東面台地を覗く |
御前峰から望む大汝峰 |
休憩後、あめのうおさんはボードを担ぎ夏道を、スキー組の2人は御前峰南西斜面をシールで登り、とりあえず御前峰登頂。この頃には、空は薄雲がかかり遠望は効かないが晴れに変わっていた。
御前峰頂上から東面の様子をうかがうと、やはり雪はかなり減っており、東面台地もかなり黒いところが目立っていた。谷筋はまだ雪で埋まっているようだが波打った雪面の筋が目立つようになっており、そろそろ白山のスキーも終了間近か。この後、御前峰南西斜面に本日最初の滑降のシュプールを刻む。気温が低めのため波打った雪面がザクザクになっていたが今シーズン最後の雪の感触を各自楽しんだ。
御前峰南西斜面を滑る
(Taqさん) |
御前峰南西斜面を滑る
(あめのうおさん) |
御前峰南西斜面を滑る
(oba) |
室堂からは東へほぼ等高線沿いに行き、弥陀ヶ原の東端で、お天気も良くなってきたのでのんびりと大休止。その後万才谷経由で下山。万才谷をひと滑りし、高度が2100mを切ったあたりから右手にトラバースしていったら笹薮帯に突き当たってしまい、仕方なくスキーを担ぎしばらく登り返し、甚之助小屋の上あたりに出られそうな所を何とか見つけて、甚之助小屋前に滑り込む。
甚之助小屋から下は、雪面がガタガタに波打ち、あちこちに足跡が散乱していて滑りにくいことこの上ないが、薮をくぐっての最後の滑降。名残雪の感触を楽しみながらしつこくスキーで下降するが、GW頃にはスイスイと行けた所も薮が濃くなっていてだんだんと薮スキーの様相を呈するようになり、歩いて降りる登山者に追い越されるような有様にとうとう観念し、登りでスキーを履いたのと同じ所あたりでスキーを脱ぐ。後はぬかるみの登山道をスキー、ボードを担いで泥だらけになって別当出合に戻った。
弥陀ヶ原東端にて、
御前峰をバックに |
万才谷上部
ボードとスキーの競演 |
駐車場に戻り、冷やしてあったビールで今シーズンの山スキーも無事怪我もなく終えられたことに感謝、乾杯し、市ノ瀬の白山温泉永井旅館で汗を流し帰阪。
もう5月も残り僅かとなる頃で、北アルプス白馬鑓周辺にでも行けばまだまだ残雪豊富な所もありますが、そうそう何度も遠方に遠征することもできないし、12月以来半年間に渡った山スキーシーズンもとうとうおしまいとすることにしました。この後は、また次の雪の便りが聞かれる頃までは、近くの紀伊山地の谷でテンカラ竿を振っての山釣り、沢登りモドキで過ごすこととします。
END
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