2012/07/28〜07/29  弥山川から八経ヶ岳

7/28〜7/29
■メンバー:Oba(単独)
■コース:
7/28 熊渡〜弥山川〜一ノ滝〜滝見テラス〜河原小屋跡〜狼平(避難小屋泊)
7/29 狼平〜池ノ谷〜八経ヶ岳〜弥山辻〜高崎横手〜ナメリ坂〜カナビキ谷右岸尾根〜熊渡
■天候:7/28 晴れ時々曇り      7/29 晴れ時々曇り

昨年に続き2年連続真夏の弥山川詣でです。弥山川コース(双門コース)も最近はすっかり人気コースとなっているようで軽装日帰りでこのコースを走り抜ける人が増えているようですが、このコースは慌ただしく1日で駆け抜けてしまうのはあまりにもったいない。ここはやはり山中1泊でゆっくりと景色を楽しみながら、凝縮された大峰の魅力をじっくりと体一杯に感じたいところです。

今回の弥山川は水量少なく遡行の難易度もかなり低かったようで割と簡単に宿泊地の狼平に到着、翌日は弥山川源流左俣の池ノ谷を詰めて八経ヶ岳のピークを踏み下山、予定通りのコースを完歩できました。このコースはやはり何度訪れても新たな感動のある素晴らしいコースであることをまた実感した満足の山行でした。

7/28  熊渡〜弥山川〜狼平

今回の全コースGPSトラック(クリックで拡大表示)

熊渡7時30分出発、登山口にあるヘタウマイラスト案内板と
危険コースという注意書きの看板


朝日が差し込む白川八丁河原

最初の滝ガマ滝、今日は水量が少ないようです


一ノ滝手前の岩場をへつる序盤の難所、今日は水量が少なく簡単に通過

涼しげな飛沫をあげる双門一ノ滝、二ノ滝


巨岩が折り重なってできた岩室をくぐります

双門大ゴルジュの側壁岩壁に架けられた鉄梯子を登ります


右手の木の葉越しに大ゴルジュに架かる連瀑が見えます

両側が切り立った痩せ尾根に架かる梯子を登ります


ここは鎖だけをたよりに岩登り

左写真の岩場の右手は完全に切れ落ちていて遙か下に白川八丁が見えます


背後に見える特徴あるシルエットの山は稲村ヶ岳と大日山

滝見テラスに到着、ここで大休止、今日の双門の滝は水量が少ないです


滝見テラスの目の前にそそり立つ仙人ーの大岩壁

滝見テラスからザンキ平の肩まで登りそこから一気に下降
途中で木の葉越しに見える三鈷の滝


弥山川の流れまで降りてきました

ヤマジノホトトギスがひっそりと咲いています


昨年の台風12号で河原小屋は流失
小屋があった所は台地ごとえぐり取られるように無くなっていました

小屋があった所の少し上流で左岸が崩壊している所があります
ここの崩壊が大きな土石流となったと思われます


ヤマアジサイの花があちらこちらで咲いています

弥山川のイワナ(キリクチ)が悠々と泳いでいる姿が見られます


巨岩がゴロゴロとした渓相になってきました

大淵と巨岩に行く手を塞がれたここは左手岩場を登ってトラバース


岩場を登るのがルートであることを示すケルンがあります

二股の右俣に入りすぐに現れる弥山川名物、オーバーハング岩に架かる鎖梯子


これまた弥山川名物の鉄杭をたどる空中回廊

悪場はもうお終いです、さしもの弥山川も穏やかな流れになってきました


14時半頃今日の宿泊地狼平に到着、テントが一張あります
この後まだ時間が早いのでのんびり過ごします

狼平周辺は気持ちのいい大峰の原生林が広がっています


7/29  狼平〜池ノ谷〜八経ヶ岳〜熊渡

狼平を6時に出発、弥山川源流を進みます
自然が作り出した日本庭園、弥山川の源流

バイケイソウの花はほとんど終わりかけ


源流左俣の池ノ谷を詰めることにします、やはりあちこちで崩壊の跡が見られます

水量も少なくなり流れに沿って登山靴で簡単に遡行できます



弥山小屋の旧取水設備の跡があります

もうほとんど水も切れてきました、右手斜面に上がり稜線を目指します


クルマユリの花がひときわ目立ちます

緑の絨毯の斜面を登ってもうすぐ稜線です


稜線の奥駈道に出ました

登ってきた方向を振り返ります、ひときわ目立つ山は頂仙岳


オオヤマレンゲの自生地ではまだ残っている花がありました

弥山方面はガスがかかってきました


近畿最高峰八経ヶ岳(1915m)に登頂

下山は明星ヶ岳方面に向かい弥山辻から日裏山経由のコースです
稜線からは頂仙岳がよく目立ちます


このあたりではカラマツソウの花もよく見られます

明星ヶ岳のピークは割愛、弥山辻で右折して高崎横手へ


苔むした倒木とシラビソの原生林、このあたり特有のいかにも大峰らしい風景です

日裏山近くからは八経ヶ岳と明星ヶ岳がよく見えますが
今日はあいにく雲がかかってきました


高崎横手で3週間前に雨の中を歩いた川合からの道に合流します

ナベの耳付近のブナの大木


ナメリ坂を下ってカナビキ谷右岸尾根への分岐までやってきました

カナビキ谷右岸尾根途中にある風格のあるブナの大木


END



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